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- Re: 零fighter山鷹隊【参照2000突破超絶感謝】 ( No.88 )
- 日時: 2016/10/16 21:19
- 名前: ワタル (ID: MGNiK3vE)
【ダラスの切り札!デストロ!最後のミッション!】
突如、飛来した巨大生物!
大きなカマキリにも似た怪物だ!
だが、
その怪物は、どうやら両目を失い、かなり負傷した様子だった……。
幸運にもコチラの気配に気づいていないらしい。
ヴァルキリー達は、密やかにツタを登り始めた。
ミフネは振り返りジライヤを指差すと、なにやらジェスチャーをして指示を出した。
ミフネ(そこを動くな!ジライヤ!)
それを見たリオも続いて指示する。
リオ(シー〜〜〜)※静かに
自分の口元に人差し指をあてるリオ。
こくり、と静かに頷くジライヤ。
そそくさと2人を追い越し登って行く光世と小夜。
ヴァルキリーは、ようやく巣穴を抜け地上へと脱出していた。
続く光世と、小夜にも手を貸す。
ヴァルキリー「ミフネと後の者は何をしている?」
巣穴を覗きこむヴァルキリー等3人。
小夜「え?なんで?」
距離が離れている事で状況は把握しにくいが、
どうやら落下したジライヤが、落ちた衝撃で、
自力では起き上がる事が困難と察したミフネとリオ。
ツタを登るのを辞め、救出の為に、下へと戻ったようだ。
ヴァルキリー「何をしている?化物に気づかれるぞ……」小声で呟く。
小夜の扱っていたアサルトビームライフルを構えるヴァルキリー。
小夜「あ、その銃……」
すぐにトリガーに触れた指先に違和感を感じたヴァルキリー。
ヴァルキリー「む?(遊びがない)」安全スイッチをオフにした。
※遊びがない……の説明。トリガー(銃を発射する際の引き金部分)の遊び(ゆとり)、弾が発動するまでのレバーの引きには僅かな遊びがある。安全スイッチが入った状態では、トリガーそのものが完全にロックされている。
小夜「……」キョトンとしている小夜。そうだったのかとは、今更言えない。
光世もビームアサルトライフルを構え反撃に備える。
小夜は、地上を見渡すと、そこは既に魔城の近くであった。他に敵がいないか警戒した。
すると、遠くにギルのいた神殿が見えた。
暗雲立ち込める中、稲光が遥か彼方に走った。
その頃……、
ギルの神殿では……、
ようやく意識を取り戻したユーイが、目を覚ました……。
そこは、先の阿修羅観音との闘いで出来た大きな縦穴。
植物の根がはびこる。
運良く、この根っこに引っかかり無事であった。
さらに強運にも、同じ高さ同じライン上の僅か隣に、ベルゼブブが掘り進めてきた横穴がポッカリと口を開けている。
あと少し場所がズレていたら、ユーイは巻き込まれていたであろう……。
ユーイ「……う、うう……ここは?……皆んなは?……」
ユーイの身体には何かが覆い被さっていた……。
土砂?
何かの塊である。
ソレが、ユーイを圧迫し身動きがとれない。
重く顔にのしかかり、呼吸を困難にしていた。
ユーイ「……重い……ッ…何コレ……」
薄暗闇の中、顔に当たるソレを掴み取り除こうとした……。
ユーイ「何なの!?コレは!」
一瞬、ユーイはテニスボールか何かと錯覚した……。
直後、
溜息混じりの死にかけた、か細い声が聞こえた!
プロットマン「それは…私の……お稲荷(いなり)さんだ!!私の名前は、プロットマン……君がクッションとなり助かった……礼を言う……」
ユーイ「ぎゃーーーーーーーーー!!」※ユーイ(♀)
すると、眩しい光が2人を照らす!
それはライトの灯り……。
ライトを向けているのは対戦車防弾スーツに身を包んだフルフェイス!デストロだ!!
デストロ「無事か!助けに来たぞ!……下にもまだ、生存者がいるようだ!一度、下降する!」
ライトを下に照らし、負傷者(A・J)を発見したデストロ。
怪我の度合いでトリアージ(識別救急)していく。
デストロは、ランドセル型のジェットブースターを使い自由に浮遊する。
しかしコレは、ジライヤの様には飛び廻る事は出来ない。
上昇下降のみ可能の様だ。
デストロは、ヨシュアの所属する秘密裏の機関ダラスより、この地に送り込まれた。
ニンジャマスターヨシュアの通信が途絶えたからだ。
ダラスの発信機は、その原因と、ヨシュアの居場所も探知していた。
デストロが落雷を受けない特殊加工の円盤型の戦闘機を操縦して、
ヨシュアの所在地を目指す際、神殿付近に到達した時に生命反応を受信して調査に立ち寄りユーイ達を発見したのだ。
デストロは、一度戦況を確認すべく、生存者を全て回収すると、
ギルの神殿を拠点として、魔城攻略及び、ヨシュア救出作戦を決行。
対策本部を設営した。
ヨシュアは生きている。
高性能の3D立体ホログラムに、ヨシュアの居場所が映し出された。
この映像はダラスが長い年月をかけて調査した〈てんとう虫〉サイズのマイクロ偵察機が撮影した情報を元に作られた魔城の見取り図だ。
感心するユーイ。
ただただ驚くプロットマン。
スネークは息を呑んだ。
戦闘不能のメンバー。
A・J、スター、リンクスはメディカルルームで治療を受ける。
ランブルフィッシュは、目立つ外傷はないがスヤスヤと眠っている。
ただ、ギタレレはランブルフィッシュの首筋についた、獣に噛まれた様な小さな穴が気になっていた……。
治療できるカプセル状のマシンは、全部で3台。
故に一度に治療できるのは3人までだ。
ギタレレ、ウクレレは専門的な知識を心得ている為、メディカルルームの管理を任された。
デストロは、現場の状況と、戦える人員を踏まえ、魔城攻略はひとまず置いておき、ヨシュア救出作戦の指示を出す。
ユーイに腕時計型探査器と、新しい武器を与えた。
見た目はハンドガン。しかし、超電磁機能搭載。セットになったグラブ(手袋)を使えば、例え銃を落としても、その手に戻る。
この超電磁ガバメントを二挺受け取った。
そして宿敵ゴーストマンモスの絶対零度を溶かすクリスタルを二個。
このクリスタルは、二つで一つ。
2つのクリスタルを激しくぶつかり合わせることにより、ゴーストマンモスの氷を溶かす灼熱を巻き起こす。
ユーイは、ダラスが任務遂行の為に用意した新型一輪バイクに乗る。
そして本来デストロが、最終手段の時の場合のみに使用を許可されたパワードロボにプロットマンが乗り込む。
スネークは、拠点の防衛の為、デストロと共に待機。
A・J達の回復を待つ。
※パワードロボ。卵型のコクピット。二足歩行。両腕にガドリングガン装備。
ユーイとプロットマンの2人に、ヨシュア救出からの離脱、と言う緊急ミッションが発令された。
本隊(ヴァルキリー達)とはぐれてしまった現時点では、魔城攻略は困難とみたデストロの判断であった……つづく。
次回 【立ち塞がる悪魔戦士!黒豹のバラード登場!!】乞うご期待!