コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊 ( No.9 )
- 日時: 2015/05/18 17:24
- 名前: ワタル (ID: 7tR/DNy8)
【恐怖!黒い怪物!】
黒い…毛むくじゃらの塊は、
体長3M程のグリズリー(熊)だった!
まるで真夏の"蚊"でも払う様に、ソレは、
背中に乗るパンプキンを邪魔くさそうにハタキ飛ばす!
バシン!
壁にグチャ!っとこれもまた…酷い
真夏のハイウエイを、走る車のフロントガラスにぶつかる"カナブン"(昆虫)の様に無残だった…アーメン…。
ミケルソン『わー!!無理!無理!無理!無理!×エンドレス』
その光景と置かれた状況に大発狂である。
グオーーーーーーー!
咆哮を上げる。グリズリー。
長い間こんな狭い空間に閉じ込められてる、野性の熊もよもや理性などない。
只の怪物だ!
ミケルソンは腰を抜かしつつも発泡!
カチ!
カチ!
とっくに弾切れだった!
弾切れゆえにパンプキンとの白兵戦に持ち込んだことを、今更思い出していた。
____もはや逃げ場もない。
頼みの綱のA・Jはどこかへ行ってしまった。
誰も助けは来ない。
さようならミケルソン!そしてありがとう!
君の事は忘れない…。{ナレーション}
いや、1人いた。
忘れちゃならないA・Jの助手のジョシュ。
もとい!
A・Jの頼れる相棒、ジョシュである。
ジョシュ『ちょちょちょーと待て!お兄さん!………誰か忘れていやしないですか!?』
と、その時
轟音と共に、一台の装甲車(ジョシュの運転するフレディーの護送車)が突っ込んで来た!
ジョシュ参上!
何が起きたか理解できないが、一瞬助かったと思うミケルソン。
扉を破り、
綺麗な放物線を描き穴に落ちる装甲車。
待ち構えるグリズリーめがけ突撃!
直撃を受ければ、怪物といえども、もとは野生動物!
ひとたまりもない!!!!
…の
はずだった…。
しかし、ここは"やらかし屋"のジョシュ!
見事に的を外しサイドの壁に激突!横転する装甲車!
煙を上げて動かない。
怒り狂ったグリズリーは、標的を装甲車にかえて叩きまくる!
容赦ない。
が、やはり装甲車は鉄の塊、グリズリーは手が痛いようだ。
しかし
よほど硬い装甲車が気に入らないのか、叩き続けるグリズリー。
案外あの中にいれば、安全を確保できるかもしれない。
助けに来たはずのジョシュは気を失っている。
だが
次第に装甲車は壊されていく。
ついに、横転して上をむいてる運転席側のドアが剥ぎ取られる。
そこには、シートベルトをしっかりと付けて気絶状態のジョシュ。
なすすべのないミケルソン。
ミケルソン『ああ…私は無力な保安官だ…街の人々はおろか、目の前の青年1人も救えずにいる…腰が抜けて一歩も動けない…そればかりが他力本願で宿敵フレディーをA・J君に委ねてしまった…ああ…ジェシカちゃん…君を救う事もできずに震える私がここにいる…』
ミケルソンの脳裏には幼い頃の記憶、保安官に就任、そしてジェシカとの出逢い、走馬灯のように思い返す。
グリズリーの一撃が今
振り落とされようとする。
ミケルソン『私はミケルソン・マッケイ!保安官だ!私が守らず誰が守る!』
勇気を振り絞り…
全ての恐怖に打ち勝った!
ミケルソンは投げ縄を飛ばし、見事にグリズリーの振りかざされた右手を捕えた!
しかし、グリズリーは力強くあっさり引っ張り返す。
ロープを離さないミケルソン。
反動で壁に叩きつけられた。
ミケルソン『ぐわー肩が外れたようだ!』
悶絶するミケルソン。
と、次の瞬間
頭上からガラスの割れる音
同時に何か手榴弾のようなものが投げ込まれた
催涙ガスだ!
続けて何か機械的な人間?のような大きな何かが降ってくる。
グリズリーの頭部に着地!
ドス!!
そのまま地面に沈むグリズリー。
ズシーン!
そしてその攻撃主は、後方に着地。
ミケルソンは意識がモウロウとしてきた…その機械的な人間?はミケルソンに近づきマスクをつける…。
どうやらガスマスクのようだ。
少量のガスを吸ったためか、
意識が遠のく。
ミケルソンの閉じられる目には、
サイバーポリスと胸に刻まれた文字が見えていた………つづく
次回 零fighter山鷹隊 【サイバーポリス!パワーストーム登場!】
全国の女子高生ファンのみんなーまーたみーてねー!
次週に向かって『スクランブル!GO!』