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- Re: 零fighter山鷹隊【参照2000突破超絶感謝】 ( No.93 )
- 日時: 2016/12/30 03:49
- 名前: ワタル (ID: DUUHNB8.)
【決死の攻防戦!】
武器庫の重厚な扉が自動で開くと、
スネークの言葉を無視するかの様に、2人の女ソルジャー(スター&リンクス)は、真っ先に〈レールガン〉に飛びついた。
スター「これは!? ………こんなモノまであるなんて……。」
リンクス「スター! これって組み立て式の奴? 昔、一度使った事あるよね? 」
スター「ええ……そうねリンクス……。」
それは、遡る事、数年前……、
デス・フォレストに森林警備隊として、スターを始めとしたメンバーが配属された当初、森に巣食うトロール(人喰い怪物)集団を一掃すべく用いられた軍事兵器だ。
遥か昔、〈デス・フォレスト〉は〈グリーンリーフ・アンド・クロス〉という賢者や神官などが細々と暮らす、のどかな平和な村であった。
いつしか魔物が蔓延る、〈死の森〉と称されるようになってしまったのだが……。
※レールガン、幾つか種類はあるが……。
ここで扱うのは弾薬を必要としないエネルギー砲である。
その破壊力は、落雷の如し。
巨大な大木すら一瞬で裂け消滅する!
だが、一度毎に6秒チャージを要するのが欠点でもある。
因みにキングミノスの瞬発力は、デストロとの戦いでも十分お判りであろう。
悪魔戦士が1人、迷宮王キングミノスの最速は100メーター3.73秒である。
ただしコレは、彼(牛頭)のスキル発動時のみではあるが……。
ゆえにレールガン使用の際、外せば、反撃を喰らい命の保証は無い。
話を戻そう……。
迅速にレールガンを組み立て残り2パーツにすると、スターとリンクスで分担して運び戦場に向かう。
A・Jもまた、彼女等とアイコンタクトとジェスチャー(身振り手振り)のやり取りで、ドッグロボの〈山猫〉を見つけると起動させていた。
A・J「……懐かしいな……、最新兵器に混ざってコイツだけは年代物だ。」
そう、A・Jもまた、元特殊部隊。その頃の山岳戦などで良く用いられていた。
市街戦などでは軍事ドローンなども使用されたが、今はアンドロイドの使用は禁止されている。
それらを取り締まるのも、スネーク等が所属するサイバーポリスの役目でもある。
この物語の冒頭で登場した〈フレディー、一味〉が軍事ドローンを所持していたが、これも違法である。
※フレディーの詳細が気になる方は、
第1章 【アタッカー・ジョー】フレディー編。参照の程お願いします。
そして、
余談ではあるが……、
デス・プリズンの看守長アギレラは、気に入らない部下を事故死させては、アンドロイドとすり替え勤務させていた。勿論、違法。あるまじき行為である。
そして、今は亡きデリンジャー将軍もそれを黙認していたのだ。
スターは、以前まで己の主(あるじ)が悪と疑わず正義の旗の元、ヨシュア達〈零fighter山鷹隊〉を〈漆黒の悪魔〉すなわち"宿敵"とみなし幾度となく戦いを挑んで来たのだ。
だが……、
それも全て、過去の出来事。
今となっては、
皆、
誤解は晴れ、
分かち合い、
目的を共にした、
"揺るぎない同志"である!!!!
A・Jもまた、数奇な宿命により、なかば巻き込まれる様にして運命を共にして来ていた。
A・J「悪いがスネーク、このタイミングではない……。
アンタにとってその動画メッセージが、何より緊急を要する内容かも知れない。
だが……、今じゃない!
時間(とき)は待ってはくれない! 後でゆっくり観させて貰うさ! 」
そう言いながら、速やかに弾薬を積む。
弾薬の入ったバックパックを4つ〈山猫〉に装備した。
(お前と話してると頭に向日葵が咲いてしまいそうだ……。無能な隊長は隊を滅ぼす……。)
A・Jは、スネークを傷つけまいとその台詞は言わずとも、その視線で罵倒した。
スネーク(42歳本厄)はプライドが高い。
有能な人材に嫉妬する傾向にある。
自分が思う程、たいした伸びシロもなく世間知らずだ。
人目を気にする小心者代表の隊長である。
反面、
日々、学び成長を続けるA・Jは、最悪な状況下であっても、自分を信じ栄光を目指し邁進していく。
仲間に対しても、あえて言葉には出す事のないクールなA・Jではあるが、
その想い、強い意志は、その行動で示し、"言わずもがな"である。
※言わずもがな……とは、言わずと知れた事。でR(あーる)
そして!!
いよいよ決戦の時!!
暴れ狂うキングミノスが潜むバトルフィールドに、いざ出撃!!
吹き荒ぶ風がよく似合う中、
3人のソルジャー(♂♀♀)と1匹(一体)の戦闘が始動する!!!!
次回 【続・決死の攻防戦!】乞うご期待!