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- Re: 零fighter山鷹隊【参照3000超え大感謝!】 ( No.97 )
- 日時: 2017/03/31 21:58
- 名前: ワタル (ID: 7Hzptsk2)
【ジェットストリームアタック】
プシューッ
粉塵と共に起き上がるパワードロボの勇姿!
アタッカー・ジョーの進軍である!
その姿は、瓦礫の山で陣取る、スターとリンクスは勿論。
崩れた円柱に隠れ、カールグスタフ無反動砲を構え、好機を狙うデストロの視野にもとらえられていた。
「「……ようやく、目が醒めたか? プロットマン!俺がそのロボの背中に搭乗するから、コックピットの頭上にあるBOXケースを開けて、中にあるレバーを引いてくれ! 機体に収納された可変式リアステップが出るはずだ!」」
A・Jの乗るパワードロボの無線に、かすかに聞き覚えのある特徴的なハツラツとした声が聞こえてきた。
どうやらデストロは、乗組員がプロットマンだと思い込んでいるらしい。
A・J「……困ったな、無線用のインカムが見当たらない!どこかに潜り込んだか?……」
A・Jは、声の主を明確に思い出せないまま、困惑しながらも指示通りに、頭上右手にあるBOXケースに手を伸ばした!
こちらの音声は、デストロには届かない。
A・J「……と、これだな」
ケースを開くと、確かにそれらしいレバーがあった!
グイ!
ガコン!
レバーを下げると、数秒後、何か手応えを感じた。
するとパワードロボの背中に、人が1人乗れる程の重厚なステップが現れた。
墜落防止の保護バーが囲い取り付けられている。
「「よーし、その調子だ! 奴(やっこ)さんは、あの苔のむした円柱の裏だ! 隠れたつもりでいるようだが、さっきから雷で辺りが光るたびに、その影が見え隠れしてやがる! プロットマン! 再び緑色のゲージをあげろ!シールドチャージが完了してるはずだ! 」」
A・Jは、指示通りにシールドを張る!
ブン!
シュパパパーーーン!
パワードロボの前方にシールドが出現した!
「「よし! 合図をしたらそのまま、突っ込め!途中で背中に飛び乗る!……」」
A・J「ちょっと待ってくれ!どの合図だ? ……、まずいな……こちらの音声が生きてない」
すると、
おもむろに、
カールグスタフ無反動砲を、隠れたキングミノスめがけ発射するデストロ!
デストロ「fire!」
※発音が良いw
チュドーーーーン!!
苔のむした柱に、何処からかミサイルが飛んでいく!
A・J「まさか!合図か!?」
しかし、直後、無反動砲を投げ捨て走り出すデストロ!
ミサイルは円柱に直撃!煙幕が上がる!
その光景を、スターとリンクスも目にする!
スター「え!?」
リンクス「敵!?」
煙幕の登る付近に、慌てて照準を合わせるスター。
リンクスは、背中に担いだマジックブーメランに手を掛け、何か閃いた様に立ち上がる!!
そして、
走る人影をパワードロボのスコープが、瞬時に索敵してとらえるとピピピッと音を発してズーム。拡大して表示された!
そこに、
見覚えのある、仲間とおぼしき者の姿がモニターに映る。
だが、
何かに向かい走るその姿に、A・Jは察した様に突撃をとどまる!
その者は、
走り、
何かを探している、
そして、
見つけると、拾いあげた!
キングミノスの折れた戦斧だ!
すると、
こちらに振り向き、身振りジェスチャーをする!
カモン!!
A・Jは、その姿を確認して、ようやく声の主を思い出した!
A・J「あれは!?確か……荒野のデストロ?……了解! お前を拾えって事だな!」
即座にパワードロボをデストロの走った方角へと発進させる!
その為、少しばかり迂回して、瓦礫の山付近を通過する!
キングミノスは、直撃を喰らい、未だ姿を現せず!
煙幕だけが勢いよく立ち昇る!
こちらの動きに気付いていない!
今がチャンスだ!!
パワードロボの操縦は至ってシンプル。
各レバー、及びスイッチに触れるとモニターに音声と映像マニュアルが表示される。
この機能は、乗り手がスムーズに操作出来たとマイクロコンピューターが判断すると自動で中断する。
しかし、操縦がおぼつかない様であれば再びサポート機能は開始される。
高性能AI搭載マシンだ。
A・Jは、巧みな操縦でデストロに近づくと、停車はせず減速して見せた!
デストロ「あらよっと!」
リアステップに飛び乗るデストロ!
乗車を確認して、
出力をあげたパワードロボは突撃を開始!!
向かう先に、ようやく煙幕が晴れたかと思うと、黒焦げのキングミノスが姿を現せた!
皮膚が溶け滅び、地面にボトボトと、ただれ落ちる。
しかし!
凄まじい再生能力!
焼けた皮膚から新たな細胞が産まれ、その肉体が蘇る!
デストロ「思った通りだ! この斧の折れた部分、随分と錆びて痩せ細っていやがる!! 次はガツンとかましてやるぜ! それから!どおりで逃げ隠れしやがると思ったら、しっかりダメージ受けてるじゃねぇかよ! 単純に野郎は、鬼の再生能力ってだけのヤツだろ!!
こうなりゃ連続攻撃だ!!!名ずけて!ジェットストリームアタック!……ん?このステップこんな狭かったか?……」
※やたらと長台詞を言うのがデストロの特長でもある……。
そこから少し離れた、
瓦礫の山から狙いを定めるスター。
スター「なんだか戦況が良くわからないけど、あのA・Jの乗るマシンの攻撃に合わせて狙えば倒せそうね……」
スターの覗くスコープに、進撃するパワードロボを確認。
そこへ、何故かリンクスが映り込む。
スター「え?あの娘いつの間に!?しかもリアステップにしがみついてデストロと揉めてるし!」
そう、リアステップの定員は通常大人一名。
小柄なリンクスと、これまた小柄なデストロであるが故になせる技である!
デストロ「わ!バカ!押すな!」
リンクス「ちょっと、ウチかて出番少なさすぎぃ!!」
デストロ「くぅーーー、巨乳がメットに!メットが巨乳に!」
最強のアサルトスーツに身を包んだデストロ。
全身固い甲羅の様なスーツの為、リンクスのたわわに実った甘味の弾力を体感できず、己の装備の強固さを呪うデストロであった……。
デストロ「くっっっそぅ! ハァハァ……どこもかしこもカッチコチだ!!!」
この生死を分けた状況下にもかかわらず……つづく。
次回 【急襲!!悪魔戦士の裏ボス!獅子頭(シシガシラ)現る!!】
どうぞお楽しみにw