コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 優乃 ( No.10 )
- 日時: 2015/05/16 20:44
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: xV3zxjLd)
・優乃とxxxのメール一部抜粋・
(何組だった?)
(3組ー(泣))
(そっかぁ。うち4組ー!)
(優乃と離れたー)
(でも、隣だからまだいいじゃん!)
(りょうすけいいなー)
(なんでよw)
(優乃と同じクラスだからー!)
(なんでやねんwうちと同じでもいいことないわいw)
(そんなことないよ!)
(そうだってw)
(あーあ。うらやましい)
(なわけwつか、すぐ好きな人なんてかわるって)
(かわらん!)
(かわるわぁー)
(絶対かわらん!)
(かわいい女子なんていっぱいおるんだから)
(クラス、いいやついない)
(どんまいwさえとか、みうもかわいいが!)
(優乃のがかわいいよ)
(ちゃうちゃう。ありえんしw)
(俺は優乃のがいいの!)
(ふーん。そのうちかわるさw)
(かわらんって!)
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「はい!」
プリントを私に渡す際、いつもあの(命名)不思議ちゃんはそういう。
でも、私はそんなの慣れてなくて、無愛想に「ありがと」ということしかできない。でも、最初のほうは、何も応答していなかったのだから、それでもましになったほうだ。
っていうか、まだ名前しらないし。しょっちゅうこっち見てくるし。
何なんだろ、ほんとに。
「それでは、自己紹介をはじめまーす」
先生はいきなりそう言った。
「はぁー?」「まじかよー」「えーやだぁ」
教室から、様々な声が聞こえるが、そんなの先生は無視。「昨日いいましたよ?」と、悪魔のような目で私達を見てくる。
はぁぁ。自己紹介かぁ。めんどっ。
「ゆうやでーす」「ひろやです」
みんなが、自己紹介をしているなか、上の空でいたら、すでにもう前の番号の不思議ちゃんが自己紹介しようとしていた。
「沢村綾芽です。よろしくお願いします」
彼女_綾芽ちゃんは、そういうと席についた。
綾芽____か。ふぅん。
綾芽ちゃんは、声がとおってて、いや。ちがう。声が大きくて、ハキハキと話す子だ。
歌とか、大声で歌ってそう。そんなことを考えてると、とうとう私の番になっていまった。
「大原優乃です。一年よろしくお願いします」
本当に普通な自己紹介をして、
”キーンコーンカーンコーン”
その日の授業はおわった。
「よっ。優乃」「あ。りょうすけ」「どう?誰かとはなした?」
りょうすけが、話しかけてくれた。
「全然。一人も他の小学校の子とははなせてない」
ほんとに。話す相手がほしいよ、もう。
「そういうりょうすけは?」逆にといかけてみる。
「俺も全然。あ、坂下に話しかけられたわーw」
「まじwどんまいw」
坂下ってのは、去年同じクラスで、ナルシ、ブス、ウザイの三点セットの嫌われものの奴。もう。四年連続なんだからね?!あいつと同じクラス。本当についていない。
「んじゃ、またあしたなー!」「ばいびー!」
りょうすけと別れて、あつしとななみ、こうせいの待つ昇降口へと向かった。