PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 導かれし石たち ( No.2 )
- 日時: 2015/05/18 23:12
- 名前: cinnamon (ID: dRfQEy98)
プロローグ
優奈目線
小鳥が、近くの木に止まり、さえずる。
あぁ、もう朝ね…
私は、一人、伸びをして起き上がる。
私はこの世界に住んでる人々から宝石を奪う、謎の連中を追って旅をしている。
この世界の人間は、皆、心に自分だけの宝石を宿している。自分の宝石を奪われると、奪われた人間は、記憶を失い、心がなくなってしまうらしい。
ちなみに、人が死ぬと、心の宝石だけは残り、大抵は遺骨と共に納められる。
一人が心に持つ宝石は、基本一つだけど、一部例外で、一人でも二つの宝石を宿している人間がいる。
それが、私。
私が持つ宝石は、ダイヤモンドと、ハーキマーダイヤモンド。
どちらも同じダイヤモンドだけど、能力が違う。
言い忘れていたけれど、自分が心に持つ宝石の能力は、自分にしか分からず、自分のみが使える。まぁ、戦いに使おうと思えば戦いに使えるし、日常でも使うことができる。
ダイヤモンドの能力は、『永遠の絆』。
ハーキマーダイヤモンドの能力は、『肉体・精神・感情のバランスを保つ』。
ハーキマーダイヤモンドの能力は、戦いでも使えそうだけど、ダイヤモンドの能力は、戦いでは使えなさそう。自分でも、まだダイヤモンドの能力の使い方が分からない。永遠の絆を感じられる人が、まだ見つからないのも理由だけど。
今は、ただ、組織を追いかける。
人々の宝石を奪うなんてこと、黙って見過ごせない。
なるべく戦わずに、全てを私一人で終わらせる。
そのはずだった____
続く
PR