コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 導かれし石たち ( No.36 )
- 日時: 2015/06/06 13:39
- 名前: rose (ID: dRfQEy98)
更新しまーすε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(;‾◇‾)┘
彗星のように速く、私の前に降り立ったその人は___
優奈「背、低っ!」
あ、言っちゃった…でも、本当に背が低い…
当時、まだ小5だった私よりも、背が低くて正直ビックリした…
まぁ私は、小5とは言え、150cm後半だったから私が高すぎるだけなのかもしれないけど。
でも。その人は、
?「失せろ。」
そう言った瞬間、目の前にいたはずの男が消えた。
正確に言えば、吹き飛んだ、だけど…
私には速すぎて、消えたように見えた。
この人、何者・・・・・・
?「おい、おい!大丈夫か!」
優奈「ふぇ?あ、は、はい!何とか…」
?「何とかって…ほんとに大丈夫か?」
優奈「はい。ほんとに何とか大丈夫です!」
?「・・・変わった奴。」
な、し、失礼な!私のどこが変わってr…
?「全部。」
ひどっ!って、あれ?
優奈「何で心の中分かったんですかぁ!?ま、まさかテレパシー?じゃないか。心の中読みました!?」
?「あぁ。読んだよ。俺、人の心、読めるから」
えぇーーーー!そんな人、いるんだ!
これも魔法なのかな?でも、こんな魔法あったっけ?
?「プッ…あははは!お前、ほんとアホだなー!嘘だって、嘘!お前はわかりやすいから、そうじゃないかって言ってみただけだよ」
えぇーーーーーーーーー!ひどっ!
そんな魔法がないって事はちょっと嬉しいけど、ハッキリと馬鹿にされたのにムカつく!
優奈「酷いですよ!いくら助けてもらったとは言え、アホって!アホはないでしょ、アホは!」
?「あぁ、だから悪かったって。な?」
な?って…まぁいいや。
なんだか、お兄ちゃんって感じの人だな…
実際いないから、分かんないけど。
優奈「で、話変わりますけど、
助けて頂いて、ありがとうございます!」
?「ほんとに。俺が飛んで来なかったら、お前、今頃死んでたからな?」
し、死んでたって…!
って、飛んで来た!?どうやって?
優奈「あ、あの、お名前は・・・」
?「俺は蛇燈竜鬼。お前は?」
優奈「私は、花乃優奈です!竜鬼さん、あの、竜鬼さんの宝石ってなんですか?」
竜鬼「ん?俺の宝石?なんだろうなー」
へ?なんだろうなーって…まさか、知らない?
竜鬼「嘘だって!知ってるわ!ほんとにお前、嘘が通じないなーおもんなー!」
優奈「わ、悪かったですね!嘘が通じない女で!」
竜鬼「あ、ヤベ!俺もう時間だわーじゃあな。優奈!またアニメの正義キャラみたいな事言って、死ぬような真似するなよー!ww」
優奈「え、ちょっと!待って…って、行っちゃったし…」
竜鬼さんは、来た時みたいに彗星のように速く帰っていった。なんだったんだ、あの人!
人が真面目に言った事を、アニメの正義キャラなんて!
でも…
いつか、また、会えたらいいな。
今度は、ちゃんと言い返したいし。
優奈「誰が、アニメの正義キャラだぁあ!」
私は、思いっきり叫んでから、笑顔で駆け出した。
ある決意を、家族に伝える為に。
竜鬼さんに、もう一度会う為に。
第三話 終