コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 導かれし石たち ( No.59 )
- 日時: 2015/06/27 00:38
- 名前: cinnamon (ID: JYUE09Me)
第五話『奇跡の再会と新たな出会い』
正人目線
ついに、大乱の大会が始まった。
最初に、観客の前での参加者顔合わせがあって、その後はまた楽屋…みたいな所に戻った。
「それじゃあ、一回戦の順番決め始めまーす」
スタッフの人が準備したクジを、俺達参加者が引いていく。
俺は、6回中4回目の勝負。
つまり、第一トーナメント4ステージだ。
相手がどこの誰なのかは、まだ分からない。
まぁ誰が相手だろうと、俺は優勝するだけだ。
あいつの代わりに、あいつと一緒に戦うから…!
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
観客席の方から、すごい歓声が聞こえる。
どうやら、もう第一トーナメントの最初のステージが始まったらしい。
自分の番までまだ時間があるけど、やっぱり緊張してくる。
こんな時、あいつなら…
『だいじょーぶだって!俺ら、若き少年天才ゲーマーコンビなら、優勝なんか朝飯前だろ!』
それで俺が、少年は十分若いから、若き、はいらねぇって…そういうやり取り…懐かしい。
俺は、あいつが死んでから、友達という奴はつくったことが無い。
つくれるのはつくれるが、俺につくる気が無かったからだ。
あいつとの過去を思い出して、少しさっきよりも明るく見える空を見上げた。
優奈目線に戻る
うわぁ…!
「ん?どうした、優奈?」
「うわぁ、わぁ、わぁっ!!」
「いや、だからどうした!?」
だ、だって…
「周りの人、みーんなぽ、ポ…」
「ポ?あぁポップコーンか?」
「そう!あぁぁ私ポップコーン苦手なのにぃ…(泣)」
売店で、ポップコーン苦手だから、わざわざポテトにしたのに!周りの人みーんなポップコーン食べてたら、あんま意味ない…
「ここのポップコーン、人気だしなぁ」
「も、もう無理かも…」
私が周りのポップコーン臭にノックアウトされそうな時。
(けっ、お前、相変わらずのバカだなー!)
「はぁっ!?」
「お、おい、今度は何だよ…」
な、なんだろう…
柚樹ちゃんがバカなんて…言うはずないよね、多分…!
「いや、別に!なんでもない!」
「あ、そうか?なら良いけど。あ、次第4ステージだぞ」
「え!もうそんなに?!よぉし!ポップコーンに負けないように、ポテトたくさん食べよー!」
「流石の大食い…(小声)」
「あ、第一トーナメント終わったらポテト買おー」
「流石の大食い…part2(もちろん小声)」
正人目線に戻る
いよいよ、次が俺の出番…
こんなとこで負けてたら、大会来た意味ないし…絶対勝つ…!
「さぁ!次は第4ステージです!」
え!何か第3ステージだけ終わんの早くね?!
まぁ良いか…どうせやるんだし。
ステージの入り口に立って、握り拳を空に突き上げる。
「俺は…勝つ!」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
そして、ステージに一歩踏み出した。
- Re: 導かれし石たち ( No.60 )
- 日時: 2015/06/27 09:38
- 名前: 桜 ◆hjAE94JkIU (ID: Mj3lSPuT)
来たよー!!あ、わかると思うけど、ももね。
桜になったから。
読みやすくて、10分で読んじゃった!!
やっぱ、天才様は、すごいなぁ…あたしみたいな、誰も来ない作品書いてる人間とは違って。
面白い…っていうか、素敵な作品だから、頑張って♪
- Re: 導かれし石たち ( No.61 )
- 日時: 2015/06/27 21:48
- 名前: rose (ID: JYUE09Me)
アッコ!
ありがとう!って灰!?((((;゜Д゜)))))))
違う違う!灰なんてありえないって!
むしろ、こんな灰以下レベルの私の小説に来てくれて、ありがとうね!m(_ _)m←
ももたん〜!
10分で読めた?!凄い…こんな駄作を…!
て、天才!?そんな…!
私なんかが天才じゃあ、世の天才様に失礼だよ!
桜の小説にも行く行くー!
桜の小説の方が、絶対素敵な作品だからね^_−☆更新頑張っちゃうぜ☆
- Re: 導かれし石たち ( No.62 )
- 日時: 2015/07/03 23:11
- 名前: rose (ID: JYUE09Me)
(俺・・・こんな緊張する奴だっけ?)
今はもう、ステージに立っている。
そんな本番を前にして、いきなり心臓が暴れ出す。
自分も得意なストック制だから、そんなに緊張はしないはずだ。
ストック制とは、
ストック(相手キャラクターの魂)を出来るだけ早く減らして、ゼロにした方が勝ち、というルール。
ストックがなくなるまで勝負が続くから、時間制限が無く、自分のペースで進められるのが良い。
今回の大会では、ストック数は
第一トーナメントは5個。
第二トーナメントは4個。
決勝戦は、両方のプレイヤーで話し合って決めるらしい。
こんな風に緊張することが、今までの自分にあっただろうか。
今思い返せば、あいつの死の悲しみからいつまでたっても抜けられず、今までの記憶があまり無いように感じる。
大会に出た本当の理由は、もしかしたら…
そこで思考を振り切り、俺は緊張で固まった筋肉を緩めた。
空は雲ひとつ無く澄み渡っている。
この日は、俺の人生の本に、深く刻まれるだろうな。
そんな事を思いながら、青空を愛おしく感じていた__時だった。
「君…随分とリラックスしてるじゃない?」
後ろからよく響く声が聞こえたのは。
続く