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Re: 亡き恋人に、愛を誓う 【オリキャラ、題名募集中!】 ( No.13 )
日時: 2015/06/16 17:48
名前: *織*(とらじ) ◆wXeoWvpbbM (ID: aVnYacR3)
参照: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪


第三話

「ふふっ、どうぞお掛けください」

彼女はニコリと笑うと何処からか椅子を引っ張り出し、僕の目の前においた。

その前には、透き通った白い水晶玉が置いてある紫色の机と、僕の座ってる椅子とちょうど向かい合わせになるように彼女は座った

「申し遅れました。私はこの村の占い師のローラと申します。」

「僕は、パウロ。……ただの旅人かな」

僕がそういうとローラは「素敵なお名前ですね」と言いながら、美しく笑い、水晶玉の上に手をかけた
「先程のお礼、と言っては何ですが……」

ローラはそう言うと、水晶玉をじっと見つめ、深く息を吸うと、ゆっくり、水晶玉の上で手を動かした

……しばらくすると、水晶玉が青い光を放ち始めた

「……ここから南の地…………ムーンレシアの国にて……新たな指名が授けられる…………と、でています」

ムーンレシア?

聞いたことのない国だ

「一度、行ってみてはどうですか?」

ローラもそう言ってることだし……僕は、早速この部屋からでて行こうとしたとき、

「……待ってください!」

突然、呼び止められた

「よければ……私もご一緒しても宜しいですか?」

「しかし、南の地には今も魔物が……」

いるかもしれない

ここから南の地は、王様がいってたオルセーアの祠の近くだ

もしかしたらまだいるかもしれない……

「魔物なんて、怖くありませんわ。私、占いだけでなく、魔法も使えますから」

ローラはニコリと笑うと僕に一歩近づいてきた

「ここで出逢ったのも何かの縁ですし……」

「分かりました 」

確かに、何かの縁かもしれないな

「!ありがとうございます!」

と言うことで僕は、王様から頂いたお金で少し荒れてるお店からローラ用の武器、それから防具を買い占めた

「…………」

武器屋からでた途端、僕の目の前には先程の男の子がいた

「……あ、さっきの」

「僕、ユーリ。先に言っとくけど僕十五才だから」

じ、じゅ、十五才!?

まさかの同い年……

うん、でも人それぞれ個体差があるわけだし……

「僕はパウロ。君、ランミールのお城に行かなくていいの?」

「別に」行きたい訳じゃないし……ただ、呼ばれただけ

呼ばれたって……行かなきゃ駄目じゃん!?

「ユーリさん、それなら急いでいった方がいいのでは?」

「君みたいな魔法使い気取りしてる人にそんなお節介言われたくないし」

「なっ…………」

聞いてたの!?

さっきの話!

「まぁ、どうしてもって言うなら……」

「……姫様に呼ばれたの?」

「うん。」

「それなら早く行かないと……」

「はぁ……しょうがないなぁ……そこまで言うなら行ってきてあげるよ」

な、なぜため息混じりに言う!?

「全く……パウロさん、行きましょう」

「え?あ、うん」

こうして僕とローラは、ムーンレシアの国を目指して、旅に出た