コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 亡き恋人に、愛を誓う 【オリキャラ、題名募集中!】 ( No.31 )
- 日時: 2015/07/13 18:43
- 名前: *織*(とらじ) ◆wXeoWvpbbM (ID: VbQtwKsC)
- 参照: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪
第八話
「ハァ…………ハァ…………」
息をきらして分かれ道の前に立った
『ここから東 イルマの村』
看板通り東に進むとそこにはボロボロの民家、
無数の死体
あり得ない光景が広がっていた
「嘘…………だろ…………?」
僕はぺたりとその場に座り込んだ
もう言葉もでない
ローラがいた占いの館も、ひどく荒れていた
「ウチが来たときには、もうこんなになってしまってたんよ」
「!?」
声がして振り返ると赤茶色の髪で何か商人っぽい格好をしてる少女が壊れた民家の屋根に座っていた
「パウロはん、あんたが見たイルマの村は、魔王が見せた幻や。」
「まぼ…………ろし…………?」
「そうや。あんたが来たときにはもう、この村は亡びていた。」
「じゃあっ……ローラは!?」
「……彼女は何か不思議な力を持っている……だから肉体と魂が離れ離れにならなかったんじゃないやろうか?」
不思議な……力?
「まぁ、詳しいことは本人に聞くといい。それよりパウロはん、ウチも連れていってくださいな。」
「連れてくって?冒険に?」
「そや。商人の勘ですわ。」
「別にいいけど……」
何か最近このパターン多くないか?
「それじゃ、ランミールのお城に戻るか」
僕と彼女はイルマの村を再び眺めると、ランミールのお城の方向へ歩き出した
「!ネルフェアさん!」
「ローラ!無事でよかったな!」
え?知り合い?
「そうそう。ウチはアカツキ=ネルフェアや!よろしくな?」
ネルフェア、か……
「よろしく。そういえば何で僕の名前分かったの?」
「前ローラに占ってもらった時『貴女がいずれ逢う事になる少年パウロは貴女に幸福をもたらしてくれるでしょう』って……」
ああ……そう……
やっぱりローラは何でも分かってるんだなぁ……
「あの、皆さんちょっといいですか?」
「はい?」
「パウロさん、次にもう一つお願いしたいことがあるんですが……
姫様から僕にお願いしたいこと?
「ここから南の島に、魔王に伝わる伝説がある洞窟があるって聞いたんですが……」
魔王に伝わること?
「そこにいけば、魔王の事が少し分かるかもしれません。いいですか?」
「はい。僕は全然大丈夫です。みんなも、いいよね?」
「ええ。もちろん」
「……ありがとうございます。出発は明後日にするとして……今日と明日は旅の支度をしましょう。」
そういうと姫様は人数分のリュックサックを椅子の後ろから取り出すと、一人一人に渡した