コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 亡き恋人に、愛を誓う 【オリキャラ、題名募集中!】 ( No.38 )
- 日時: 2015/07/21 08:06
- 名前: *織*(とらじ) ◆wXeoWvpbbM (ID: ktd2gwmh)
- 参照: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪
第十二話
……僕はなんて馬鹿なんだろう
「ここはとりあえず、近くの島に避難しましょう!」
「ローラ、そんなこと言ったってこの回りは……」
海、海、海!
島など一つもない!
「っ……じゃあ、お城に連絡を!」
「了解!」
僕は急いで管理人室へ向かうと部屋を見回し、お城に連絡できるボタンを探した。
端の方へ目をやると
『非常時ボタン 非常時以外押さないこと』
そう書いてある赤いボタンが目にはいった
これだ!
僕は直ぐ様ボタンを押した
ビィッー
あれ?可笑しくないか?
ボタンの下には
『ピィッーという音が鳴り始めたらご用件をお話しください』
と書いてある
ピィッーじゃなくてビィッーだよ?
まさか壊れて……
もっと顔を近づけボタン付近をよく見てみると
『電気室に海水が入るとこのボタンは使えなくなります』
そう書いてあった
何故!?
「パウロ!何をしている!早く助けを呼べ!」
「コール!ボタンが壊れていて使えないんだ!」
僕は階段したから思いっきり叫んだ
「パウロさん!管理室に救助用ボートがあるはずです!」
ローラがいっていたのはこれか?
オレンジ色のボート
だが、よく見るとそこら中に穴が開いてる
「パウロさん!ありましたか!?」
「駄目だ!ボートも穴が開いてつかえない!」
このまま、死ぬのだろうか
姫様の依頼を果たせないまま
僕はなんて不幸な冒険者なのだろうか
船ではネジを一本抜き取り、
ボタンは壊れる前に使えなくて
救助用ボートも穴が開いてる事に気づかなく新しいのにもできないで
そして何よりも、彼女に自分の気持ちを伝えられないまま
死ぬのだろうか
「パウロはん!早く上がってくださいな!このままでは、船が沈没してしまう!」
ネルフェアの言う通り
もう船は沈没すれすれだった
こんな未来、ローラは言っていなかった
「パウロさん、きっとフェルナさん達が居なくなる未来が無くなったから……未来が変わったんだと思います」
でもどっちにしろ、南の島につく前に仲間を喪う、もしくは自分も死ぬ運命だったんだ