コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 亡き恋人に、愛を誓う 【オリキャラ、題名募集中!】 ( No.42 )
- 日時: 2015/07/22 08:58
- 名前: *織*(とらじ) ◆wXeoWvpbbM (ID: L0.s5zak)
- 参照: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪
第十三話
「……で、パウロは何でここにきてんの?」
「んーと、魔王の情報をもらうため。」
「魔王!?」
……魔王、その単語を出したとたん、さらにイスカのテンションが上がった……気がした
「ウチらは魔王を倒すために旅をしてるんよ」
「にゅにゅ!?魔王を倒すんですかぁ!?」
「そうですけど…………それよりパウロさん、私宿屋に荷物を置いてきますね」
「え?あ、うん」
ローラは荷物を全員分持つと、人混みを掻き分けて宿屋へ向かい始めた
「じゃあ……僕は町を回ってくるから、コールとネルフェアはどうする?」
「ウチ?ウチも町を回ってくるわ」
「それじゃあ俺も」
「にゅーっ!?誰かイスカと遊ぼうよぉー!」
「イスカ、後でウチが遊んであげるら」
ネルフェアがそう言うと、イスカの顔がパアッと明るくなった
「本当ですかぁ!?嬉しいっ!」
……やっぱり不思議だな
僕はそう思いながらも市場へ向かい始めた
о
市場を眺めていると、その奥に、大きなお屋敷があった
庭も広く、とても豪華な作りになっていた
しばらくお屋敷を眺めていると、
「パウロさん、どうされたのですか?」
後ろからローラの声がした
「え?いや、豪華だなぁ……って思って」
「あなた方は……」
僕がローラに返事をすると、お屋敷の大きな扉から一人の水色のふんわりとしたワンピースを着て白いケープを被った女性が出てきて、僕らに話し掛けてきた
「貴方はパウロ様とローラ様ですね?妹から話は伺っております。中へどうぞ」
彼女はそう言うと、門を開け、僕とローラをお屋敷の中へ招き入れた
中は外よりも豪華で、美しく、物にも埃、汚れなど一つもない状態だった
僕が家具などに目を奪われていると彼女は一つの部屋に案内した
その部屋の扉を開けるなり、中からとてもいい香りが広がり、お客様用だろうか、清楚の雰囲気の部屋だった
彼女に言われ、僕らが高級そうなソファに腰を掛けると、目の前のテーブルにメイドらしき子が三人分のティーカップを置き、紅茶を注いでくれた
「……申し遅れました。私はカティ=ディンカーナといいます。以後、お見知り置きを」
「よろしくお願いします。占い師のローラです」
「僕は旅人のパウロ。それよりさっき、妹からって…………」
「あぁ!妹とは、ルーアのことです。何かお話は伺っていませんか?
ルーアって……
ランミールの……
姫様のことだよね?
「先日……偶然ルーアに会って貴方方がミルフェチアに来ると聞き……」
成る程……
「……私そろそろ失礼します。長居はあまりよくないので」
「分かりました。また来てくださいね。パウロ様はどうされますか?」
「僕は……まだ聞きたいことがあるからまだここにいようかな」
「では私は先に宿屋へ向かっていますね。それでは」
ローラが席をはずし、部屋から出ると突然カティが
「パウロ様はローラ様の事がお好きなのですか?」
「へ?」
その情報は?何処から?
「妹が……話しておりました。『パウロ様は絶対ローラさんの事が好きなのよ』って……」
……やっぱり姫様は気づいていたんだ
僕がローラを好きだということを