コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 亡き恋人に、愛を誓う 【オリキャラ、題名募集中!】 ( No.43 )
- 日時: 2015/07/22 13:41
- 名前: *織*(とらじ) ◆wXeoWvpbbM (ID: L0.s5zak)
- 参照: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪
第十五話
「やっぱり気づいていたのかぁ……」
う〜ん……まさかローラには言ってないよね?
「それより……なにか私に聞きたいことがあったのでは?」
「あ……そうそう。姫様……ルーア様の姉なのにどうしてカティがランミールの姫じゃないの?」
「そっ……それは……」
あれ?何かまずいこと聞いちゃったかな?
「じゃ、じゃあ僕もそろそろ宿屋へいくよ」
「そうですか……では外までお見送りします」
こういうときは逃げるが勝ち!
「では、今日は有り難うございました」
「いえいえっこちらこそ……」
ビュゥゥゥゥ……
「今日は風が強いですね。おきをつけて……」
そのとたん、
ブワッ
風によりカティのフードが外れてしまった
「きゃっ」
「あ、だいじょ……」
言葉を全部言い終わらないうちに僕は無意識に手を伸ばしていた
「っ、僕に触るな!」
え……何だろう、この感じ
というかこの顔……
「……サンリア王国の……王女……?」
「!?」
間違えない
似てるな、とは思っていたがこれは本人だ
「何で……争いがあるこの地に……?」
サンリア王国は、争いとは程遠い国だった
それなのに何故?
するとカティ……カティ姫はフードをかぶり直し
「すみません、今日は失礼します」
お屋敷の中へと姿を消した
о
コンコン
「ローラ、いる?」
ローラの部屋の扉をノックして声をかけるが、返事はなかった
コンコン
「ローラ?」
もう一度、ノックして声をかけても、中からは返事は聞こえない
それどころか、物音ひとつ聞こえなかった
恐る恐るドアノブへ手をかけて
カチャリ、と回すと
ドアは数センチ開いた
まさかの鍵をかけてない
部屋のなかは薄暗く、まるでローラと初めて逢ったときみたいだった
でもやっぱり、ローラの姿はなかった
諦めて部屋を出て隣の部屋にノックした
「はい?あぁパウロはん。どうかしたん?」
「ネルフェア、ローラを見なかった?」
「ローラ?見てないけど……」
「そっか。有り難う」
いったいローラは何処に行ったんだろう
カティ姫のお屋敷から出たのは確かだ
それから…………ローラは何処に消えた?