コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 亡き恋人に、愛を誓う 【一応冒険もの、オリキャラ募集中】 ( No.46 )
- 日時: 2015/07/29 19:38
- 名前: *織*(とらじ) ◆wXeoWvpbbM (ID: xElOy2eq)
- 参照: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪
第十八話
「というか兄さん。オリビアさんの事……」
「あっ!イスカを置いていって何をしてるですかぁ!?」
ギャー!
イスカだぁー!
「イスカ、別に置いていった訳じゃ……」
「もうっ!いいですぅ!……でも次あったときは全身の骨を砕いてやりますからねぇ!?覚悟しててくださいよぉ!?」
い、イスカさん?
ぜ、全身の骨を砕く?
こえぇぇ……
「何だパウロ。彼女か?」
「違う!」
何なんだよ……
兄さんに疑われたじゃないか!
イスカは彼女じゃないし、ただの……友達?
「パウロ、ローナの妹狙ってるだろ」
「……ヘ?べっ、別に違うからっ!ローラはただの友達っ!本当だよ!?」
「……分かりやすっ」
うぅ……やっぱり兄さんは分かっていたのか……?
「まぁいい。ちょっとついてこい」
「え?ちょっ……」
兄さんはそういうと戸惑う僕の腕を引っ張り、宿屋とは反対側にある1つの店へ僕をつれてきた
「ここは……」
「酒場だ。安心しろ。情報収集だけだ」
兄さんはそういうと何のためらいもなく扉を開けた
……兄さん本当に十七才ですよね?
「よぉ。席空いてるか?」
「あぁ。…………何だ?兄弟揃って情報収集か?」
兄さんと話してるのは……どっかで見たことあるような……
「ランドだ。君の兄さんの親友だ。」
「あっ、パウロです」
ランドって言うんだ……
「なぁ、こいつが魔王についての話聞きたいっていってんだけど」
「魔王?は?」
は?
おいおいランドさん
出会い頭にそれはないだろ
「は?って何だよ。真面目な話だぞ?」
「いやいや。こっちもマジだぞ?だって魔王は二年前に滅ぼされたんだろ?」
んん?
今、何て?
「え」
「何だお前、知らなかったのか?」
「知らない……」
兄さんも知らなかったのか?
ランドさんの言うことは本当か?
それとも、ルーア姫の言うことが本当か?
「パウロ、お前それ何処で聞いた?」
「ランミールのルーア姫から……魔王を倒すよう、依頼されました……」
「はぁーっ」
するとランドさんは深くため息をついた
ため息……?
「馬鹿だなぁ。ランミールの姫、ルーア姫はかつて夜の魔女リリスと呼ばれ、多くの冒険者たちを死へと誘うことでこの酒場では有名だぞ?」
そういうとランドさんはぐいっとビールを一気飲みした(ランドさんは兄さんの親友だけど二十歳です
ルーア姫が……夜の魔女?
冒険者を……死へと誘う?
嘘だろ?