コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 青空の下、君の隣■オリキャラ募集中■ ( No.8 )
- 日時: 2015/10/07 18:25
- 名前: 桜里 ◆hjAE94JkIU (ID: aQG7fWp7)
- 参照: 夏目 織です(σ*´∀`)
第一話
「担任の笹倉みなみです。よろしくね」
四月。
ほとんどの人が、学年が変わったり中学、高校へと入学する日だろう。
私は、どちらでもない。
何故なら今日は私にとって……転校初日だからだ
……桜の舞う転校初日。のはずだったんだけど、全然違う
雪の舞う転校初日だ。
「お願いします……」
……と、考えるのもやめにして私は目の前にいる……今日から私の担任になる若そうな女の先生、笹倉先生に挨拶(?)をしながらペコリ、とお辞儀をした
「じゃあ今から教室に行くわよ」
先生はそう言って、ドアを開けて廊下に出る
ふと窓の外を見てみると、雪はやむどころか……大量に降っていた
当然、風に吹かれて舞う桜も見られない
私はまだしも……今日入学する人たちはどんな気持ちだったのだろうか
「ここが貴女のクラスよ」
あっという間に教室の目の前に着いたドアの上につけられているカードには黒い文字で『2年4組』と書かれている
そして、教室の中からは騒がしい声が聞こえる
───ガラガラッ
先生がファイルを持ちながら右手でドアを開けると、不思議と騒がしかった教室が一気に静かになった
……でも逆にそれが困る
騒がしかった、ということは周りの人と話しているので私に注目する人はあまりいない。でもこう静かになると……
「それでは、転校してきた間宮さんに挨拶をしてもらいましょう」
静かな教室に、先生の声が響き渡る
……新学期って自己紹介とかするからその時でもいいんじゃない?と、思ったけれどやっぱりその為には私の名前を知ってもらわなくちゃいけないのかな……
「……間宮来蘭です……!今日から一年間、よろしくお願いします……!」
精一杯の声で、そう言う。ペコリ、と頭を下げてゆっくり顔をあげて目を開く
パチパチパチ……
少しばらついた拍手が聞こえるなか、ふと窓側の席を見ると寝ている人が一人。その隣の席はポツンと空いている
「ごめんね〜……急な転校だったから席用意してないの……だからあの一番後ろの席に座ってくれる?」
先生は私に向かってそう言いながら黒板に白いチョークで私の名前を書く
一番後ろって……寝てる人の隣……?