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第二話



机の間を通って、席に向かう
……窓側の一番後ろの席
バッグを床に置いて、椅子を引き席に座る
……隣の席の人は、まだ寝てる
□■
その後も先生の長い話が続き、やっと終わった思って背伸びをしていたら……

「ねぇねぇ！来蘭って呼んでいい？」

前の席の子が、椅子に腰掛けながら他のクラスメートと一緒に話しかけてきた
水色のパーマに水色の瞳。とっても可愛い女の子だった

「うん……いいよ……」

「じゃあよろしく！……あ、私は姫宮 夏凛!夏凛でいいよ！」

「あ、うん」

……夏凛、優しいな

前の学校ではこんなに優しい子居なかったっけ
仲良くなれるといいな…

そういえば、隣の席の人は……

「あ、そいつ？」

私が隣の席の人を見ているのに気付いたのか、他の子とのお喋りを止めて夏凛がこっちを向いてくれた

「そいつは、山崎信乃。何時も寝てるから起こさなくて大丈夫だよ！」

山崎……信乃、か……
せっかく隣の席なんだし話したいけど……起きるようすはないなぁ……
と、その時

「ふわぁ〜……」

お、起きた！？

「あ、信乃おはよ〜」

「ん……って……誰？」

夏凛を見て、私を見て一言
あ、寝てたからわからないのか
私は体を信乃の方に向け、

「私、間宮来蘭……です」

あぁ！違う！何でもっと可愛いこと言えないのかな！？

でも信乃は私を見て一言

「じゃあ間宮、よろしくな！」

……居るんだ
隣の席の日とに挨拶する人って居るんだ！

「うん！よろしく！」

……なんか信乃の前なら元気が出せそう！