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〜2〜

唯は元々、優しくてつい私も頼り切ってしまう所がある。

大体何もかもが適当で、運動にしか目が無い私は大半を唯に任せてしまっている。

任せきりなまま思うのも何だが、唯はどんな気持ちなんだろうと考えてしまう。
こんな駄目な私と2人なんて、辛かったりするのか...とか。
考え始めると止まらなくなって凄い申し訳無くなるのだか、今までの恩をどう返せばいいのかが分からない。

唯に聞いたこともあった。

葉月)　「唯、私ってば唯に頼りっぱなしだったよね。　ゴメン。」
唯)　　「そんな気にしないで。」
葉月)　「何か出来る事ある？」
唯)　　「今まで通りで。」
葉月)　「...。」


唯は私を頼ってくれない。

いざ頼られたら、どうするのかと聞かれても分からない。

だけどやっぱり同じ思いをしている人間同士なのに、片方だけが辛いなんて可笑しい。
絶対にそんな事駄目だ。

ってお婆ちゃんが言ってた。


変わりたい。
私も変わりたい....

【続く】

気付いてるかもですけど、この小説の登場人物3人は、〝月〟の名前です。

睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走。

byてるてる522