コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: もし、図書館で◯◯とぶつかったら、それは恋の始まりでしょう。 ( No.3 )
- 日時: 2015/07/19 23:23
- 名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: DLYJwhjR)
「なんなのこのテストの点数は!?」
親に怒鳴られている私。
決して勉強が得意とは言えない私だが、一応テストでは70点前後をキープしていた。
ところが、中2の初めてのテストで見事に赤点をマーク。
そして。
無期限でマンガとゲームとアニメが禁止されるかもしれないという危機に瀕しているのだ!
「もう赤点出さないからぁぁ!ゲームとマンガの没収だけはご勘弁を!」
そう親に誓った。
そう、私は生まれ変わったのだ。
毎日5時には起きて、勉強をスタート。
寝る間も惜しんで、机に向かう。
もちろん、ゲームもマンガも一切やらない。
そして期末テストでは、450点超えという高得点をマーク。
ああ、なんて素晴らしいんだ……!
…というのは真っ赤な嘘で、私はマンガを買い込み、暇さえあればゲームの画面を睨みつけ、土日はお菓子を食べながらアニメを観るという自堕落な生活を送っていた。
女子中学生の生活としては目も当てられない。
その結果、期末テストでは、赤点を1科目増やし、順位も下げた。
これはもちろん、親にガンガン怒られ、ゲームとアニメは禁止され(マンガは頑張って抵抗して没収されずに済んだ)、マンガではなく参考書を与えられた。
この参考書を夏休み中に終わらせなければ、マンガも没収されてしまう。
かと言って、家で親に睨まれながら勉強するのも嫌だ。
「じゃあ、図書館に行く!」
と言うと、親は、佑果が図書館に行くだなんて、と涙ぐみながら喜んだ。
…という訳で、今現在、私はこの急な下り坂を自転車で降りているのだ。
「ぎゃぁぁぁー!」
真夏の暑さも感じられぬほど、速さも風も出ていた。
登下校専用だった自転車は、今、某巨大遊園地のアトラクションよりも、すごい乗り物と化している。
やっと、かけ続けていたブレーキが機能し、自転車のスピードが緩んだ頃には、未知の場所・図書館の前に来ていた。
☆