コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: もし、図書館で◯◯とぶつかったら、それは恋の始まりでしょう。 ( No.6 )
日時: 2015/07/20 19:55
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: DLYJwhjR)

空調設備の音が確かに聞こえるほど、冷やされた自習室は、睡魔を振り切るのに丁度良かった。

「うう、分かんない……!」
どうしても、この数学の問題が分からない。

なんか解説書ないかなー

ここの自習室は、様々な勉強向けの本が置いてあり、中学生向けの参考書から、専門書まで置いてある。
私は、数学の参考書を探しに行くことにした。

高い本棚の密林にいる、私という探検家は、迷っていた。

これかなー?
いや、こっちも分かりやすいかも?

いろいろ手に取って確かめる。
だが、赤点製造機の私に、どれがいい参考書なのか分かるわけもない。

いいや、全部持っていってしまえ!

役に立ちそうな参考書を片っぱしから持っていく。
すると、積み上げると、目の前が見えないくらいの高さになってしまった。

ま、いっか。

大量の本を持ち、ヨタヨタしながら、席へ戻っていく。

ドン!
誰か、人に、ぶつかってしまった。
私は本と一緒に、顔面から転ぶ。
積み上げて持っていた本が、バサバサと落ちていく。

「ご、ごめんなさい!!」
本を拾いながら、顔を上げると。

「大丈夫だ。」
と言いながら、本を拾う、
…メガネの少年がいた。