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第二章 何でも見えてしまう少年の話 ( No.29 )
日時: 2016/01/09 19:50
名前: のれり (ID: R4l9RSpR)

第二章 何でも見えてしまう少年の話


幼い頃から俺にはずっとおかしなものが見えていた。
そのおかしなものの中には3種類の奴らがいた。

まず、一つ目は血だらけだったり、体の一部を失っていたりと明らかにこの世のものではないもの。そしてこいつは宙に浮いている。

2つ目は見た目はすごく綺麗だ。
血だらけでもなければ体が壊れているわけでもない。ただひとつだけ、俺達と違うのは宙に浮いていること。
これも……この世のものではないのは明白だ。

最後の3つ目。こいつがこの3つの中で一番厄介だ。
この種類は2つ目のやつとほとんど同じ。だけど、こいつは宙に浮いていないんだ。この種類の奴らは、ただひたすらに俺のことを追いかけてくる。
どこに行っても、どんな時でも必ず現れる。

そもそも、どうして幽霊が宙に浮くと思う?

それは、もうすでに体がなくて、体重が無いため、重力というものがかからないためだ。
じゃあ、どうして3つ目のやつが地に足をつけることができるのか。

答えは簡単だ。
なぜならこいつは先の2つの種類の奴らと違って幽霊ではなく、生きた人間だからだ。

…………。簡潔に言うと、こいつは俗に言うストーカーというやつだ。