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Re: 南中学吹奏楽部にようこそ ( No.16 )
日時: 2015/08/24 22:00
名前: ふーちゃん (ID: VbOSBaFR)

本格的に練習が進んでいく。

「雛ちゃん、Eはもっと軽く音もちゃんとあてて!。」

「はいっ。」

「はなちゃん、Aののばし、おさえれる。」

「はいっ。」

「セクションにはなちゃんも連れて行くから、雛ちゃん個人で練習ね。」

「はいっ。」


・・・・・・・

「金管セクションはじめまーす。」

この先輩は神谷琴巳先輩。

チューバでやさしそうなカンジです。

ちなみにセクションは金管・木管にわかれて合奏することです。
リーダーの人をセクションリーダーといいます。

「みんなB♭だしてー。」

パ——。

「トロンボーン!」

「はいっ。」

パーン。

「揺れてるよ。絵里ちゃんおらんけどもしっかりして。」

「はいっ。」

「トランペット!。」

「はいっ。」

「結衣ちゃん、ちょっとだけ低いかな。」

「はいっ。」

「優亜とかふゆはいいよ。」

「はいっ。」

「次!ユーフォニアム!。」

「はいっ。」

「うーん、もやもやするかなあ。」

「はい。」

「ホルン!。」

「はいっ。」

「うん、一本に聞こえてる。1年がうまいね。けど、ちょっと、息をいれてみるともっといいかも。」

「はいっ。」

「バスクラ、コントラバス、チューバ!。」

「はいっ。」

「うーん、いつも言ってるけど、アタックとかちゃんとそろえるようにしてね。」

「はいっ。」

「それじゃあ・・・・課題曲通します。」

琴巳先輩が手をあげて慌てて楽器を構える。

金管だけじゃ少しさみしい。

やっぱり吹奏楽は木・金管いないと成立しないものだ。

タンタタタン・・・・・


「うーん・・・。チューバ、最後のちゃんと残してね。」

「はい。」

「トロンボーン、ユーフォにまけぎみ。」

「はいっ。」

「ホルンはAの和音的なのパートでハーモニー確認して。」

「はいっ。」

「あ、あとグリッサンドなんか音量足りない。きついけどがんばって。」

「はいっ。」

「Cのとこ。低音メロディの人。」

「はいっ。」

「1・2.」

ユーフォ・コントラバス・チューバなどの低音が地響きのように音をだす・・・・・。


「スタッカート。意識してね。」

「はいっ。」

「えーっと、ゥタッタタタッタの人。」

「はいっ。」

ホルン。トランペット。高音木管。

短く切るのが難しい。

「タタタタタタタ言えてない。休符意識してね。」

「はいっ。」

「Cあわせまーす。」


・・・・・・・


「セクションどうだったあ?。」

「疲れたかも。」

「よしよーしっ。」

雛がナデナデする。

「うー・・・。」

「がんばろっ。目指せ!金賞!。」

「うー。そだねえ。」

部室にかざられた写真には銀は少なく、銅だらけ。

「金かあ・・・・。」

銅賞・・・。

金賞の学校の喜び。

金賞の常連校でも手をばんざいしてきゃあーっと叫ぶ。

銅・銀はイライラするだけだけど。

「喜べない・・・。」

「なにが?。」

「ううん・・・。」

「ふーん、はやく音楽室いこっ。」

「うん、そだね。」