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Re: 南中学吹奏楽部にようこそ ( No.2 )
日時: 2015/08/05 11:33
名前: ふーちゃん(ふわもこ) (ID: VbOSBaFR)


入学式も終り、教室に行くと・・・。

「ねえ、どこ小なん?。」
いかにも大阪の顔という、女の子が後ろを向いた。

あっ、私か・・・。

「わたしは南小からだよ。」
 「ええなあ。知り合い多いやろー。うらやましいわあ。」
「どこ小なの?。」
 「北小やけど、引っ越してきたってカンジやね。」

ふーん、とあいまいな返事をすると、
「なんていう名前なん?。」と聞かれた。
  「私、近江はなだよ。」
「ふーん、はなかあ。かわいい名前やなー。」

へー、そうなのと言おうとしたら、

「あたしは、相生あこ。なんでもええねん。呼び方は。」
  「あこもいいじゃん。」

「そなんいってもらっても嬉しないわ。」

と、はなの肩を叩く。

「うるさいぞ。席につけ。」

「おっと。」
あこが慌てて、笑ってしまった。


・・・・・・・

「じゃあね、ばいばーい、はな!。」

あこは先に帰ってった。

「ばいば・・・い。」
と言うと、逃げ足が速いんだあと思った。

「お前も南かあ。」
 「はあ!?マネしないでよね。」
「マネしてなんかないわ!。」

標準語のような、京都のような。
そんなわからない話し方するのは、おさななじみってやつ。

江藤るい。女子とはしゃべらない臆病でマヌケかな。

「あんたさあ。ついてこないでよっ。」
 「方向一緒やから、しゃーないよ。」

わたしが標準だから移ったのかも。

「あんたさあ。吹部はいるの?。」
おさななじみのるいは、うーんとうなってから・・・

「吹部しかないなあ。体力ないしな。」
と笑った。

「ふーん。でも、演奏なんだか・・・。」

「下手やったなあ。」
直球をぶつけた。

「俺なあ、トロンボーンがええなあ。」
 「へえー、私も金管がいいかな。」

「ホルンかよ・・・。」

「うーん・・・。うーん・・。」

悩んでるのを察して話題を変えてくれた。

「そういやな、うちのクラスの女子めっちゃ美人の子があ!。」

それを聞いて、鞄でるいの背中を思いっきりぶっ叩く。

「いつつつつつついい。やめろよ・・。」

「知りませーん、そんな話した人が悪いです。」


吹奏楽はいること

心の中でどうしようか、迷った。