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Re: 哀愁物語ーもう一つの世界ー【オリキャラ募集中】 ( No.3 )
日時: 2015/08/07 11:29
名前: *織*(とらじ) ◆wXeoWvpbbM (ID: w2QxUPin)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode


第一章《剣を求めて》

「ロミオ、本当に道あってるの?

「あってるから。オリビア、疲れてない?」

「……私は大丈夫だけど……ロミオこそ、休んでね?」

「うん。じゃあ……一回ここで休むか……」

僕はそう言うと馬車を止めた

馬車の荷台からオリビアをそうっと下ろし、荷物も下ろす
馬たちにも草をあげて木の根元にタオルケットをひき、オリビアをそこに座らせた

「ねぇロミオ。貴方も休んで」

「僕は大丈夫だよ。オリビア、横になって」

伝説の武具を探すために僕は旅を続けてきた

その途中でであったのが、白銀の美しい髪に透き通るような肌。ガーネットの瞳。天使みたいに美しいオリビアだった

彼女は、僕と一緒に旅を続けてきてくれた

「駄目よ。ロミオも横になって。私の隣に座って」

「でもそしたら……」

「大丈夫よ。ここは人があまり通らない。襲われる心配はないわ」

確かにそうだ。ここは森の奥。
僕ら以外には誰も通らないだろう。

盗賊も、海賊も

「……分かった」

「よかった。今日はしっかり休んでね」

横になったら、すぐに睡魔が襲ってきた

「ねぇロミオ。起きて、ロミオ」

「んぅ……」

体が揺すられてる

「ロミオ、朝よ」

朝、かぁ……

朝?

もう?

「ふぁわぁ……」

太陽が眩しい

「ロミオ、目的地までもうすぐよ」

オリビアが指差した先━━━━━そこには確かに僕らが目指す村があった

昨日は暗くて見えなかったんだなぁ……

「さぁロミオ。行きましょう」

「あぁ」

僕は荷台に荷物を置き、オリビアを乗っけると馬にまたがった

手綱をひき、村を目指す

しばらく進むと森が切り開け、あっという間に村が見えてきた

「ここが……ルイルの村……」

ルイルの村は……お祭りなのか、何やら騒がしい様子だった

「やぁ旅の人。今宵は祭りだ。夜までゆっくりしてくといい」

ルイルの村は……普通の村よりも広くて民家がたくさんあった

町といってもいいんじゃないか?

今宵が……お祭りか……

「ロミオ、馬車がおけるところを探しましょう」

「……そうだね」

ただひとつ、気になることがある

確かに僕らはルイルの村を目指していた

だけど……到着するには早すぎないか?

それに村も綺麗すぎる

森のなかにこんなにきれいな村があるか?

「ロミオ……馬車をおいたら探索しましょう」

どうやらオリビアも気づいてたみたいだ

「あぁ」

そう返事をすると僕らは馬車がおけそうな場所を探し始めた