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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 赤い、朱と紅の夢。【コメ&アドバイス募集】 ( No.4 )
- 日時: 2015/08/17 10:05
- 名前: てるてる522 (ID: hYCoik1d)
- 参照: http://te5rute5ru2@gumi
赤城side
中学に入学してから、2週間が過ぎた。
入学したてと比べれば、お互いの事を知り始めて、余所余所しい空気はだんだんと無くなっていった。
とはいえ、私赤城凛はまだクラスに馴染めていない。
入学式初日、緊張のあまり熱を出し学校を休むという不覚を起こした。
まるで漫画のようなストーリーだが、熱も下がり元気になって登校すると...
『休んでいた赤城さん』という印象を持たれてしまった。
孤立している訳では無さそうなのだが、これと言った友達も居ない。
近い席の人に話しかければシカトではなく返事はしてくれるものの長くは続かない。
そう思った時から、あまり自分から声を掛けなくなった。
覚悟はしていたものの、声をかけるのを止めると誰一人として私に話し掛ける者は居なかった。
そのくらい、私はどうでもいい存在らしい。
「よぉ凛。 初日から学校を休むとこの様になるのか。 俺は勘弁だなぁ…」
後ろからの不意の声に思わず飛び上がる。
主は、藍斗だった。
今の私の唯一の友達…幼馴染だ。
藍斗は私とは違い、初対面でも気さくに話し掛けられる、そういう奴だと私は認識している。
当然私以外にも、友達はたくさん出来ていた。
一人取り残されたような気分で、寂しかった。
【続く】
byてるてる522
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