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朱理side


普通の人より色が黒い肌の事で色んな事を言われた。
最近に限らないで、幼かった私にも言ってくる人は居た。

もともとお父さん似の私は、
「お母さんと朱理ちゃんはそっくりだね」
と言われたことは恐らくないだろうと記憶している。

お父さんは背が高くて、色黒。

一方でお母さんは小さくてどちらかと言えば色白なのに、こんなにもお父さんの方へ偏ってしまって平気なのだろうかと不安になる時がある。


そしてもう一つ…。

所謂〝部活焼け〟というものもある。


机に座って、シャーペンを持つよりは靴を履いて疲れきるまで走った方がよっぽど良い。

ただただ走るのが好きなだけな私は、御洒落などにも全く興味も無い。


クラスの女子がそういう話をして盛り上がるのが不思議で堪らない。

同じグループ(？)の子達もみんな御洒落で、私とは大違い。


髪ものばすとシャンプーが面倒だから、ショート。
夜遅くまで起きていて、次の日寝坊→髪を梳かす時間が無い→そのまま
で行く。

こんな事はほぼ毎日であると思う。


親は(特にお母さん)残念がっていた。

女の子が生まれたら、凄い可愛い服を着せてあげると決めていたらしいのだが、スカートもリボンもレースもピンクもダメな私は、当然受け付けなかった。


ただ、似合わないというよりも私自身が勝手に決め付けていた事なのかも知れない。


【続く】

コメ待ってます(。ゝд・*)/

byてるてる522