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　　【♯001　初めまして、同居人さん。】


3人揃って、Ｃ組の教室の扉を開ける。
心なしか1年のときよりも、校舎や教室など至るところが綺麗だと感じる。
真新しい校舎と共に、弾む心を抑えつつＣ組の教室を隅から隅まで見渡した。

Ｃ組は、1年の頃から結構目立っていたひとが多い。
髪をふわふわと巻いている女子や、軽く制服を気崩している男子など。
ハデ目で、可愛くて、綺麗で、かっこいい。そんなひとたちが集まっている。

最初は出席番号で席が決まっている。
私は「斐織」のため、毎回窓際になることはない。
基本、いつも最前列という最悪な席なのだ。



　「ああ……また出席番号2番か……」



不満気に、黒板を見て呟いてみる。
私の前には、〝 朝比奈　涙 〟という名前のひとがいた。
きっと名前は〝 ルイ 〟と読むのだろうが、これだけじゃ女子か男子か分からない。

……そう、思っていたときだった。



　「ルイ！　遅かったね」