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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 暇あればアニメでも 1-1 ( No.20 )
- 日時: 2015/08/24 08:33
- 名前: 中の人 (ID: 6vxFia0Q)
暇あればアニメでも 〜第一話 予定はありますか〜
いつの間にか小説家になりたいと思っていた。
でもそれは意外と必然的だったのかもしれない。
父親は証券会社のサラリーマンで読書好き、母親は図書館司書。
思い返せば周りは本だらけだ。
「はよっす、博人」
「…おはよう」
友達はいないことはない。
だって別に読書ばっかしてるわけじゃないし。
まぁ、運動は苦手だけど。
「よお、博人」
「愛雅、おはよう」
彼は桜木 愛雅。
放送部の部長かつイケメンボイスってことで人気だ。
見た目も普通にいいし(少しだけ小さいけど)、性格も悪くはない(口は悪いけど)。
愛雅とは結構話が合うし、仲いいとは思ってる。
「博人さ、再来週の土日暇だったりする?」
「まぁ、多分」
「ならよかったわ」
「はい」と言いながら渡してきたのは一枚のプリント。
合宿…?
「毎年やってんだけどさ、行かない?」
「でも放送部じゃないし」
「大丈夫、暇な奴全員誘ってる」
愛雅の話によれば、放送部は毎年合宿をやっていて、部活問わず色々な人が参加するらしい。
内容は勿論、放送部らしくラジオ局やテレビ局に行くもの。
うん…興味なくはない。
「んー、一応予定確認しなおしておくね。いけたら行く」
「了解」
そう言って愛雅はほかの人も誘いに行く。
合宿かぁ…。
中学以来かな。
楽しみ…かと言えば楽しみかもしれない。
「暇だといいなぁ…」
スマホを開いて予定があるか1度確認してまた家でも確認しよう。
そっちのほうが確実だから。
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