コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

1週間だけ高校生 1-2 ( No.43 )
日時: 2015/08/29 21:00
名前: 中の人 (ID: bobjbGZP)

1週間だけ高校生 〜第一日 全てはアイツが〜

「ちょっ…優希ちゃん、今のは痛かった…」

知らんわ。

「ってか、毬楽さん、身長縮んだ?老化?」
「違うよ…僕、今、高校1年だから…」

私に蹴られたところをさすりながら答える毬楽さん。
なるほど。
5cmくらい縮んでる…ってことは175くらいかな?
いつも180の毬楽さんを見てるから5cm縮んだだけなのに…

「…可愛い…」

身長160しかない私よりはまだまだ高いけど。
それが若干地雷だったのか

「僕より優希ちゃんのほうが可愛いからね?」

と返され自爆した。
畜生。
毬楽さんはやっぱり奥手だ…。

「優希ちゃん、真っ赤」
「うるさっ」

わざわざ突っ込まなくってもいいのに…。
頬を膨らますとつつかれてシューと空気が漏れる。
やってながらアレなんだけど、周りから見たら完璧にバカップルだ。
恥ずかしい。

「でも、高校生になったから、1日優希ちゃん見てられるね」

ヘラーっと笑って嬉しそうにする毬楽さん。
そうだけど…。
絶対調子に乗るか毬楽さんには嬉しいだとか言わないけど…。
でも、でもね

「なんで高校生になってんの」

いくら駄作者の想像だとしても不思議すぎるでしょ?(メタ発言)

「うーんとね…」

毬楽さんによると、昨日、毬楽さんは桜木さんと鶴橋さんと飲んだらしく(桜木さんと鶴橋さんとは会ったことがあって、何故か毬楽さんをよろしくと言われた)。
その時、鶴橋さんに変な薬をお酒の中に入れられたって。
それで、酔っていたから勢いで飲んだらこうなったらしい。
変な薬を飲むのがまず原因でしょ。

「毬楽さんが高校これたのおかしくない…?」

手続きとか必要だと思うんだけど。

「それは今日の朝、異変に気づいて、蓮斗君に電話したら高校行けって言われたから…。とりあえず、ここ出身だから制服着て職員室行ったら普通に連れてこられたんだよね」

事前に打ち合わせでもしてたの?
桜木さんと鶴橋さんは確信犯だったの…?

「電話のとき、手続きとか聞いたらなんだかんだって言われたよ」

1番大切なところどうした。
薬飲んで縮んだのはまぁ、わかるよ?
名探偵コ●ン的なアレで。
でも手続きどうした。
保護者とかどうした。
若干わからなくはないけどさ…

「そこは手抜きだよ」
「メタ発言、口にするの!?」

やっぱり駄作者の手抜きか(真顔)。

「それじゃあ、教室帰ろっか」

にっこりと微笑まれる。
…嫌な予感しかしないんだけど(2回目)。

「わざわざ手を握るなぁぁぁぁぁぁ」

また手を握られて廊下を今度は走る。
教室帰ったら
「毬楽君とどんな関係?」とか言われるんだろうなぁ…。
気が重いよ、ほんと、このド天然タラシは。