コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 貴方に添い寝屋売ります 1-2 ( No.55 )
- 日時: 2015/11/23 08:22
- 名前: 中の人 (ID: Q4WhnRbg)
5分してある程度片付いた。
って言っても押入れに全部詰め込んだだけだけど。
貴方に添い寝屋売ります 第二話
〜パーソナルスペース〜
隣のオバサンに迷惑にならないようにルンバのスイッチを入れる。
作家としてやや引きこもり、よく話すのは担当者さんの笹月さんと同じ会社のシナリオライターの雪さんと近所のコンビニ店員さんとさっきまで電話していた音架くらい。
その中でも一番の仲良しはルンバだと思う。
「ルンバ、大好きだよ!」
「......」
ルンバを大切そうに抱きしめた時、玄関のドアが開いた。
そして無言。
目はバッチリ合っているのに、何も言えない。
▼さっきの独り言を聞かれていたようだ。どうする。
1,そのまま
2,話しかける
3,ルンバを褒める
「ねぇ、ルンバって絶対有能だよね!」
何故私は3を選んだんだ。
「......」
「有能...です、よね...?」
お願いだから無言でいないで!
寂しい!私が物凄く痛々しい人みたいだ!!
「......音架さんに派遣されました、倉篠愛斗です」
よろしくお願いしますと笑いながら言われる。
スルーされた...さっきまでのことがなかったこととして扱われた...。
それはそれでいいのか...!?
「えっ、あっ、その...」
なんて言えばいいか戸惑い言葉が出ない。
さっきアレだけルンバ褒めてた癖にって感じだ。
ここでコミュ障発揮とは私さえ予想外。
今更、周りとちゃんと話しておけば...と後悔する。
恥ずかしい...。
「ココナシさんですよね?音架さんに聞きましたよ」
気を使ってくれたのか名前を確認してくれる。
ごもっとも、私がニート作家のココナシです。
ペンネームじゃありません、本名です。
「えっ、と...ココナシです」
ペコッとお辞儀をする。
すると優しげな笑顔を浮かべてくれる。
うん、いい男。
音架のことだからそこらのヤンキーでも送ってくるのかと思っていたのに割とちゃんとした人だ。
改めてまじまじ見る。
黒髪赤黒目、V字の前髪にふわっとした後ろ髪。
身長はよく高いと言われる166cmの私よりもちょっと高めの目ばかり170前後。
痩せ型であるのにしっかりとしている。
「...養って欲しいわぁ...」
「...?」
はっ、いけない。
つい口に出てしまった!
「いや、なんでもな「養ってあげましょうか?」」
急に彼の顔が近づいたと思えばそのまんま抱きしめられる。
「パ、パ、パーソナル、ス、スペース...!」
「いいじゃないですか、このくらい」
よくない!
あと笑うな!
若干息が耳にかかってくすぐったいから!
「でも、離れようとはしないんですね」
「ちがっ...!」
「期待、してる...?」
わざわざ耳元で話す倉篠さん。
誰も期待してないから!
期待?
期待しててもしてなくても、期待に添えたらこの作品終わるから!
強制終了しないといけなくなるから!
別館で書かないといけなくなるから!
駄作者、まだ15歳だから別館で書けないからぁ!?