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1週間だけ高校生 1-3 ( No.63 )
日時: 2016/01/16 19:55
名前: 中の人 (ID: nA0HdHFd)

1週間だけ高校生 〜第一日 彼女にしたい人〜

朝起きると本当にびっくりした。
もう、心臓が止まるかと。
一瞬、老けた…?え、身長縮んだ?おじいちゃん?浦島太郎的ななにか…?
とは思ったけど、寧ろ逆で若返ってたらしい。

それから、おそらく原因であろう、蓮斗君に電話すると、高校行けって言われて。
とりあえず、言われた通り、制服を着て登校した。
そしたら、普通に教室に連れていかれて、なんと優希ちゃんのクラスだった。

「……か、毬楽 湊です。お願いします」

口ではそう言ったけど、
あれ!?本当に僕、毬楽 湊だよね!?
とかパニクってた。
と同時に優希ちゃんがこっちをガン見しながら驚いてるのも伺えた。
まぁ、しょうがないよね。

それから僕は転入生あるあるってことでクラスメイトに囲まれた。
でも、なんだか、優希ちゃんに説明しないと怒りそうだったから「ごめんね」と質問を交わしながら教室から優希ちゃんと抜け出すことに成功。

急に高校生になって驚いたけど、実は嬉しかった。
大人として、働いてる人として、あまり優希ちゃんと居られない僕は正直寂しさを覚えていた。
だから、高校生になって、優希ちゃんを1日眺めてられるってなると…うん。
ちょっと自分でも気持ち悪いけど、嬉しい。

抜け出して、事情を話せばしぶしぶわかったことにしてくれた優希ちゃん。
優しいなぁ、優しいなぁとニマニマしていたら白々しい目で見られた。

そして教室に戻って...

「佐治さん、転入生とどんな関係なの?」
「優希ちゃんなんであんなイケメンと知り合いなの?」
「え、あ...」

強そうな女の子に絡まれる優希ちゃん。

「毬楽クン、ミス優希とどういう関係なのかい?」
「優希ちゃん狙ってたのに...」
「え」

密かに嫉妬する僕。
ってか、最初の人どんなキャラ...?
どう答えようか迷っていた時、急にクラスのドアが開いた。
別にそれは良かった、一瞬シーンとなっただけだったから。
でも、

「湊!」

まさか僕をこんな体にした本人だったとは思いもよらなかった。
あっ、イヤラシイ意味じゃ無いからね?

「女の子怖い!助けて!」
「え...」

ズカズカと教室に入っては僕を引っ張り出す。
ついでのように優希ちゃんを見て、優希ちゃんまで巻き添えにする。
次どうなるかは一つだけ。

「蓮斗君!?」
「鶴橋さん!?」

答)一緒に走らされる。

「なんで俺までこんななるの!?愛雅先輩恨む...!」

ブツブツと言いながら物凄い速さで連れていかれる。
僕がこうなったのめもしかして愛雅さんのせい...?
もう、訳分からない。

「まって...吐きそう」

隣で本当に体調が悪そうにしている優希ちゃんを見ながらどうもできない僕がいた。
とりあえずスピード落として!