ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第二話


「あ！音羽ちゃんたち来たぁ〜！」

ホールに入って、早速話し掛けてきたのは同じクラスの天真爛漫の音原花音ちゃんだ

「今日は頑張ってね！応援してるよ！」

……見ると回りには同じクラスの子や、他のクラスの子もいた

皆、朝早くから来てくれたんだ……！

「有り難う！頑張るね！」


皆のためにも、頑張らなきゃ
＊
「12番の方ー」

疲れたのか、ちょこっと気の抜けた声がホールに広がる

私は一歩一歩、歩いていく

━━━大丈夫。皆が……海音が居るんだから……！

「お願いします……

小さくペコリ、とお辞儀をして、大きく息を吸って……

「━━哀愁物語、聞いてください」

歌を歌う

思いっきり

こんなに思いっきり歌ったことはない

「━━━━はい、ありがとうございました!!」

大きな拍手がホールに響きわたる

━━━━━ちゃんと、歌えたんだ

よかった━━━!
＊
「音羽ちゃん！すっごい上手かったね！感動した！」

「音色！お前すげーな！」

ホールから出ると、沢山の友達にかこまれた

そのなかでも、花音ちゃんが一番話してくれた

「音羽ちゃん！絶対優勝だよ！」

━━━優勝

できたらいいな

まだ、結果は知らされてないんだけど……