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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: いけない人と、恋をした ( No.2 )
- 日時: 2015/09/28 19:16
- 名前: 珈琲Time (ID: Z6QTFmvl)
「やだやだやだやだああ!」
私は、痛む右足を庇いながら、涙目になった。
「やだって言われても、骨折でしょ?いかなきゃダメよ。」
と、母。
「骨折じゃない!捻っただけ!」
と、私。
「捻っただけで泣く子に育てた覚えはありません。」
と、母に言われて、言葉が喉でつかえる私。
遡ること、20分前。
部活で跳び箱から落っこちた。
最初は鼻血と右足の痛みが半端なく、何が何だかわからなかったけど、いざ家に帰って話を聞くと、恥ずかしすぎて泣きそうになった。
号泣しながら叫んでジタバタしてたなんて、人生で一度たりともやりたくなかったことだ。
もう、友達と後輩に見せる顔がない。
これからの人生に深刻に悩む私を見て母は、
「病院ね。」
と、一言。
そして、冒頭に行くのだった。
渋々、車に乗り、母と無言で病院を目指した。
病院なんて、冗談じゃない。
先生に「なんでもありませんでした」って誤魔化して、部活しようとしたのにこれじゃ、言い逃れができない。
なんとしてでも早く部活がしたい。
もうすぐ、大会のに。
早く直したい。
そればかり思っているから段々、
本当は痛いだけで、実はそんなに重症でもないんじゃないか。
それだったら今からでも、部活には間に合う。
そう焦る私と対照に、早速目の前に白い大きな建物が見えてきた。
来てしまった。
私がこの地球上で一番嫌いなところ。
___病院。
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