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- Re: 勇者様は今日も外道です。 ( No.2 )
- 日時: 2015/09/01 00:58
- 名前: Kudodai ◆pc86zgVlF2 (ID: RA5yJQnZ)
『第1章 第1話』
「うわぁ……、緊張するなぁ……」
今日、アンシュエットの国では、とっても、とーっても大事な式典があるのです。
というのも今日は、新たな勇者様を発表する日なのです!
初めて勇者様がこの国で公表され、共に旅に出る仲間と対面するのです。
どうして私が緊張しているのか。
新たな勇者様が早く見たいだけではないのです。
なんと私が、魔王討伐の為の勇者様御一行の一人に選ばれてしまったのです!
国王様から手紙が来てから1ヶ月、ずーっと緊張し続けて……
ついにこの日がやってきました。
勇者様と共に冒険が出来るなんて、世界でも一握りの人しかいない。
だから、勇者様のお供が出来るのは、とても偉大な名誉なんです。
私なんかがそんな重大な事を……益々緊張してきました。
とにかく、選ばれたのだから頑張るしかない!
私は持っていたお守りを握り締め、式典の会場に走り出しました。
道中、私は色々な人に声をかけられました。
「まだ若いのにね……。頑張ってね!」
「生きて帰ってこいよ!!」
その言葉を聞いて私は、色々な人から注目され、期待されている事を改めて感じました。
それにプレッシャーを感じつつも嬉しくなったので、私は皆さんに「ありがとうございます! 精一杯頑張ります!!」と一礼してまた走りました。
そういえば、勇者様はまだ発表されていないけど、私みたいに勇者様の御一行になる方達はもう分かっているんだった。
もう一度、確認してみよう。
剣士(ソードマン):レイ・ラ・カルトラーズ
銃使い(ガンスリンガー):フィリップ・A・ライオネル
召喚師(サモナー):ヴァン・クロニカ
そして私、治癒術士(ヒーラー)のレシェス・セイリス・マリンの4人か。
皆さん、とても強いんだろうなぁ……。
私なんかがお役に立てるのでしょうか。
心配でしたが、そんな事は言ってられない。
そう考えてると、式典会場に着きました。
私はまず、勇者様のお供になる方々に挨拶をしようと思って、それらしき方を探しに行ったのです。