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Re: バネと役者 ( No.2 )
日時: 2015/09/07 21:37
名前: miki* (ID: DTjsowAk)

01*部活

#01

「ねー、もう、どこの部活に入るか決 まった?」

「んー、まだかな…。決定はしてない けど、迷ってる部はある。」

「えー、どこどこー?何部ー?」

「んーとねー、演劇部かな!?」

「演劇部?えー、なんか、恥ずかしく ない?」

「そ、そうかなぁ!?」



4月15日。中学に入って、早一週 間。 友達と、どの部活に入るか、なんてこ とを話してた。

「え、マリエちゃん、演劇部に入るの!?」

「うん…まだ決定ではないけどね。。 。」

「えー、一緒に入ろうよーぉ」

「あ…まぁ、まだ仮入部とかあるし、 いろんな部みてから…ね?」

「あー、そっかぁ、じゃ、今日の放課後!演劇部見てみよ?」

「え!?今日?いきなり言われて も…」

今日は、親友のエリカと見て回る約束 が…。

「いいじゃんかーぁ、ね?けってー い!それじゃ、待っててね♪」

ご、強引…。

そうそう、紹介が遅れたね。 あたし、金井マリエ。
勉強は学年20番くらいで、運動神経は人並みにある、ごくふつうの女子中学生。


さっきの子は、クラスの中でもちょー喋る、桜沢カリナ。

「─ってことで、ごめんっ!エリカ、 今日はちょっと行けない!ホントにご めん!」

「いいってー。カリナッて子、うちの クラスの子に聞いたら、積極的で強引って、言われてるもん」

「ホントにごめんー!」

カリナちゃん、他のクラスでもうわさ されてるんだ…。 てか、どーしよ!席が隣じゃんかー!

入学式の日、

「あっ、私出席番号10番☆あっ れー?マリエちゃん?隣!やっ たー!」

私は9番で、 いきなり知らない子から名前呼ばれて、ビックリした。

はあ、部活どうしよー、

でも演劇部しか私にあう部活ないし…。 帰宅部は暇になっちゃうからいやだ し…。 外は日焼けするからいやっ!

─…でも、演劇にはカリナちゃんがい るんだよね…。

もう!どうにでもなっちゃえー!



──*放課後*──

「ありがとーございましたー」

気の抜けたあいさつが教室にだらっと した雰囲気を持ってくる。

「マリエちゃんっ、いこー!」

「う、うん。。。」

私たちは1年2組の教室を出た。 うちの教室は、校舎の4階。 演劇部の部室は5階の端っこ。

なんだかんだでうちの学校は結構大き いうえに、新しい。 つるつるしたぴかぴかの階段を、上っ ていくと演劇部の発声の声が聞こえて きた。

─ガラガラッ

「失礼しますっ」

「ますっ」

発声の声が、一斉に止まった。

「一年生だよねっ?見学に来たの?」

一人の先輩が、私たちにうれしそうに 言って来た。

「は、はい…」

「あ、あのっ、仮入部したいんですケ ド…っっ」

「あぁ、ごめんね、うちは仮入部受け 付けてないの。見学なら良いけど…い い?」

「あ、そうなんですか…分りました! 見学させてください!」

「そぅ?ごめんね、ここに、名前書い てくれる?」

私たちは名簿に、名前を書いた。 金井マリエっと。

「ありがとう。そこの椅子に、座って 見てね!」

そういうと、先輩は練習中の先輩たち の中に戻っていった。

バネと役者。<部活 #01終>