コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 4人の婚約者と同居中! ( No.1 )
- 日時: 2015/09/07 22:42
- 名前: 柘榴 ◆IZijqH2PVI (ID: yV4epvKO)
プロローグ
扉を開けた先には煌びやかな男性が4人。
彼等の姿を見た瞬間、ゴクリと息を飲んだ。
「あ、来たみたい」
扉のたてた音に一早く反応したのは桜色の綺麗な髪をした男の子だった。
「へぇ、君が西條家のご令嬢か」
「思ったよりは可愛い顔してるけど僕には及ばないね」
次々に私の存在に気づいた彼等は思い思いに呟きながら、品定めするかのような視線を向けてくる。
こういう視線には慣れているけど……こうも若い異性に見られるのは初めての事だった。
「おい、さっきから突っ立ってないで挨拶くらいしたらどうだ?」
立ち尽くす私に一際冷たい視線と低い声を向けてきたのは腰に刀を携えた男の人だった。
そんな言い方しなくてもいいのに。
それに名乗れというなら自分から名乗るのが最低限の礼儀だと思う。
「……失礼しました。私は西條渚と申します」
不満はあったものの、この人達を待たせていたのは私の方だ。
だから今は下手に出ることにした。
「渚ちゃん、ね。私達がここにいる理由はもう聞いたかな?」
ベレー帽を被った一番年上に見える男性にそう聞かれる。
「はい……この中から婚約者を、とのことでした」
そう答えると何故か女性物の服を着た男の子が割り込んできた。
「一応、状況は把握してるみたいだけど……どうせ僕等個人のことは知らないんでしょ?」
「それは……すみません」
婚約者がプレゼントなんて現実離れした事を聞いた勢いで、詳しいことは何も聞かずに飛び出して来てしまったのだ、彼等一人一人の詳細を私はまだ知らない。
「ふん、そんな事だろうと俺は思っていたがな」
「まぁまぁ、そうイライラしなさんな。知らないというなら軽く自己紹介すればいい」
そういった後、ベレー帽の男性は僅かに笑みを浮かべると、挨拶を始めた。
「私は天堂斎、歳は26だ。職は小説を中心に絵も描いたりしてる」
天堂家、聞いたことがある文学の才に長けた家系で映画などにも多数なっている。
「次は俺が言う……東郷瑠衣。18、ピアノを弾いたり作曲したりしてる」
東郷家は音楽家の名門で海外でもその演奏は注目されている。
「じゃ、次は僕だね! 僕は神崎千影、こう見えても20歳だよ、仕事は美容関連全般かな」
挨拶を聞いて合点がいく。神崎家は美容系のスペシャリストだ。
仕事の一貫で女性の格好をしているのなら尊敬に値すると思った。
「最後は俺か……碓氷時雨、22だ。仕事は護衛が主だな」
碓氷家は武闘家の家柄だ、それは私もよく知っている。
パーティーの時とか見張りをしてもらったりしてたものね……という事は腰の刀は本物?
そう考えると背筋がスッと冷たくなったような気がした。
「これで、簡単な挨拶は済んだわけだけど……気になる殿方はいたかな?」
天堂さんの言葉に私は4人の顔を1人ずつ思い浮かべて——
*
この後、分岐が発生します
全員順番にストーリー展開はしますが……その順番は読者様に委ねます
一番気になった殿方の名前をコメントして頂けたらと思います
期限は明日【9/8】の【夜8時】です
コメントが0の場合は……私の推しキャラで書きます
(誰かは秘密です)
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