コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

No,4「親友の部活」 ( No.12 )
日時: 2015/10/21 18:37
名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: /bKE8PZK)



「ゆい、そういえば部活」「あ、うん・・・私ね」

そこまでいって、彼女はとめた。

今は帰り道、ゆいと二人だ。

正直、ゆいがどの部活に入ろうと私には関係無い。だが、彼女の母親と姉に「お願い!ゆいをとめて!」と、言われてしまっては、ほっとくわけにはいかない。

ちなみに、私は入学当初から決めていた家庭科部にはいる。小学校のときは、ゆいも一緒に家庭科部はいろうねと、言っていた。だが、不器用であまり裁縫や料理が得意ではない彼女のことだ。どうせ、運動神経のいいゆいは陸上部にでもはいると思っていた。

ちなみのちなみにだが、私が入部を決めたのは裁縫や料理が得意だし好きだから。自分に向いているな、と思ったから。そんな理由意外にも、ゆいのお姉ちゃんが部長だったというのもある。

そして、今回ゆいが入部したいと言ったのが吹奏楽部だった。

私の学校の吹奏楽部は運動部よりきついといわれている。土日はもちろん、一日練習。休みはお盆とお正月しかない、ときいた。なぜ、そんな部活にゆいが入りたいか知らないが、そのことについて彼女の母親は反対している。

土日は毎回お弁当。大会の度に送り迎え。吹奏楽部は、母親にも迷惑をかける部活だった。


でも、彼女は決めたようだ。

「私ね、吹奏楽部はいる!」

母親の反対をおしきって、はいるそうだ。



太陽のなか、彼女は笑う。私もそんな幸福な笑みができるといいな、と思った。