コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- No,5「綾芽との出会い,彼等とも」 ( No.14 )
- 日時: 2015/11/14 11:45
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: /bKE8PZK)
体験入部まで一週間。仮入部まで一ヶ月。テストまで三週間。
そして、綾芽と初めて話したのは______
*
入学式が終わり、かれこれ三日。
今日から、給食がはじまる。
つまり今まで半日授業だったが、はじめての一日授業だ。
でも、授業といっても最初の一週間ほどは身体測定、学級写真などで授業という授業はできない。
今日も、学級写真の撮影からはじまり、委員会や係を決めた。
私は、小学校のころから保健委員をやりたいと思っていた。
何故だか「保健委員」に憧れを感じ、小5のころ実際にやってみて、保健に関することが少し好きになった。(ちなみに小6はじゃんけんで負けてできなかった)
そして、今にいたる。
「保健委員やりたい人ー」
先生が皆にむかって言う。
私はそれと同時に手を挙げた。
___そして、この委員会で現在の私は委員長という大きな役職をしている。
*
給食時。私はこのとき3人もの人と初めて話す。
みんなまだ、ぎくしゃくしていて沈黙が多く、会話が続かない。
「綾芽ちゃんだよね・・・?」
私は、そんな沈黙が嫌で前の席の子に話しかけてみた。
「うん、優乃ちゃん?」
「うん、そうだよ。優乃でいいよ」
綾芽ちゃんは、いかにも真面目ってかんじな子で、私のこのハイテンションについてこれるんかな・・・とか、ひかれるかもなぁ、なんて思った。
「じゃあ、優乃!よろしく。私は綾ってみんなに呼ばれてるから。よかったら、そう呼んで」
「うん、綾、ね。おっけ」
そのあともいろいろ話したが、綾芽ちゃんも案外テンション高くて、大丈夫そうだな、と思った。悪い子ではないと思う。
「そこのお二人さん、何盛り上がってんの〜」
綾と話していると、綾の隣のでっかい奴が話しかけてきた。
綾と仲よさげだ。
「あ、こいつ、ゆうた。仲よくしてやって」
「お前は俺の親かよ。なにが仲よくしてやって、だ」
「いいじゃん、べつに」
綾がゆうたを紹介してくれた。
綾とゆうたとやり取りをみてると、なんだか心がなごむ。
「おい、沢村。なにいちゃいちゃしてんだよ」
そんな風に盛り上がっていると、いきなり後ろから声がした。
そこには、ななめ後ろの席の男子がいた。
「名前、なんだっけ?」
私が聞くと、彼は答えた。
「ひろ。横浜洋(yokohama hiro)。お前は?」
「大原優乃。よろしくっ!」
簡単な紹介をすませ、あとは綾とゆうたの話のなかにはいっていった。
___綾芽とのはじめての出会い。そして、クラスメイトとも。