PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- *始業式-2 ( No.7 )
- 日時: 2015/09/26 14:36
- 名前: 四之神綾芽 (ID: oUY4LzoD)
頭に靄がかかる。
おきなきゃなあ......と思いながらも、それに反して瞼は重くなる。
(あー........つまんねー)
床に体操座りじゃないだけマシなのだが、やはり、始業式はつまらん。
校長先生知ってるし。だって、通ってた小学校の校長やってたもん。
(どーでもいいから速く終われぇ)
目だけで回りをみる。
知ってる人もちらほらいる。
(んーと、前はしらない、右もしらない、んで......)
後ろをみようとしたら、いつの間にか、新入生代表スピーチだった。
(お、美柚じゃん。)
知っている人だったし、彼女のスピーチは興味があったので、聞くことにした。
優等生だった美柚は、何度も学級委員になっていた。
運動神経も悪くない、頭もいい、字も綺麗、男子にもモテる、うちの小学の人気NO.2だった人。
(美柚らしい内容だなあ。.....個人的には深緒ちゃんのスピーチも聞きたかったなあ)
深緒ちゃんは、うちの小学の人気NO.1。
美柚と同じ......いや、ソレ以上の頭脳、運動神経、字の綺麗さをもつ彼女もまた、男子からモテていた。
一時、裏で、美柚派か、深緒ちゃん派かーーみたいのがあった。
小学の頃、何故か"上の人達"と普通にしゃべれた私は、裏についても少ししっていた。
......ちなみに私は中立ゾーンを保ってましたよ。
(あ、終わった)
それと同時に後ろをみる。
(へー、えっと、愛は5で、芽依は......7か)
小さい頃からの友達......というか、腐れ縁のような二人をみつける。
(んで、左はーーっと)
さっきから、視界の隅でチラチラ動いている指が気になっていた。
ふと、その子の顔をみる。
(うっ、わ......フィギアみてー..........けど、ぜってー..................。)
それが、大原優乃の第一印象だった。
PR