コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- *始業式-3 ( No.9 )
- 日時: 2015/10/04 10:56
- 名前: 四之神綾芽 (ID: oUY4LzoD)
- 参照: http://ameblo.jp/sinogamiryouga/entry-12041190995.html
「担任の森 久史(mori hisasi)です、よろしく」
始業式も終わり、再び教室へ足を踏み入れる。
さっきはいなかった隣の席の人がいた。
・・・・・・と、いうか。
隣の席の人の母親と、私の母親が仲良く喋っているのが目にはいった。
「え?」
「は?」
私と彼は驚いて、互いに母親に聞いた。
「え、何知り合い?」
「違うよ?」
「じゃあなんで・・・・・・?」
「話があっちゃって」
ははは、と笑う2人の母。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
苦笑いしながら、席についた。
「あれ、ミナちゃんもいるし、ヒロ君もいるじゃん」
「そうなんだよ。ついでにケイもいるし」
「ついでとか言わない」
通学団が同じだったケイと、近くだったヒロとは、まあまあの仲。
ケイはいつも自慢ばっかしてくるけど、それが本当だからいいかえせないし、ヒロは・・・・・・アニメの話しで盛り上がる仲?
まあ、そんな関係。
「じゃあ、自己紹介カードを書いてね」
森先生がそう言うと、一瞬ざわめきがおこった。
配られた紙を渡すと気に、後ろの席の人を見る。
(あ、また指が動いてる)
目を見て、「どうぞ」というと、彼女は小さく会釈をした。
「ちょ・・・・・コレ、なんて読むんだよ」
隣の人がそう呟いた。
「・・・・・・名前・・・・・・だと思うけど」
『名前』という感じをみて、そういっていた。
「え、そうなの」
「習ったでしょ!?」
彼のお母さんが呆れた表情をしていた。
「あんがと、・・・・・・えーっと」
「・・・・・・沢城綾芽」
「アヤメ・・・・・・覚えるようにするわ」
「別に・・・・・・どっちでもいいけど」
「俺は山下雄太(yamasita yuuta)よろしく」
「おう」
彼の名前は、ユウタといった。
「進●の巨人、好きなの?」
彼のもっている筆箱に、よく見慣れた顔と、名言が載っていた。
「知ってんの?」
「まあ・・・・・・ね」
アニオタですから、とは言えまい。
流石に初対面でそんなことは言えない。
「エ●ンよりもリ●ァイのほうが好きなんだけどなー」
「私も。兵長カッコイイし」
「あ、やっぱ?」
アニメ好きが隣の席でよかった。
(んー・・・・・・どっかでこのタイプみたことあんだけど・・・・・・)
私は、懐かしさを感じたが、思い出すことはできなかった。