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Re: 冷めた太陽 ( No.13 )
日時: 2015/09/12 18:14
名前: ぽんた。 (ID: YhMlOecY)

∇∇∇ーー家系ーー∇∇∇

 今日、葬儀が行われた。そして、本当に現実なんだなと痛感する。涙が止まらない。
 久しぶりに遠くに住んでるいとことかにあったけれど、笑顔どころか喋ることもろくにできなかった。気にかけて喋りかけてくれたけど……。大抵1人で泣いていた。誰にも会いたくなかったから。
 家に帰ると、お母さんから大事な話があるからって、リビングによばれた。テーブルを挟んで向い合う。
「……何?」
 冷たく言ってしまった。別にお母さんはなにもしてないのに。それでもお母さんは気にする事なく、
「あのね、柚月の進路の事なんだけど……。」
 こんな時にその話? なんなのもー。
 でも、行きたい高校はあった。県内で2番程のクラスの高校で、部活と勉強、どちらも頑張れそうなところ。
 まだお母さんにも言ってなかったし、このタイミングで言おうか。
「柚月にも、行きたい高校があると思うんだけど……。」
 私が口を開こうとしたら、さきにお母さんが話を続ける。だから私はひと通り話を聞いてから言おうと思った。
「柚月……あのね……信じてもらえないかもしれないけど……。」
 なに? なんだか今日のお母さんはやけにじれったい。
「なに? 早く言ってよ。」
 そういった割には、私はその次にお母さんの言ったことを信じる事ができなかった。だって……
「うちの家系はね……実は……魔法使いなの。だから、柚月には高校に行かないで、魔界にある魔法学校に行ってもらいたいの。」