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∇∇∇ーー入口ーー∇∇∇

「……。」
　私は手紙を読んでから、唖然としていた。
　……魔界……魔法学校……。
「どう？　信じてくれる？」
　お母さんが希望の目を私に向けてくる。
　……でもまあ……信じるしかないよね……。お父さんの言うとおりだけど。
「うん……。でも、さ、魔界って……さ。どこにあるの？」
　一番の疑問点。よく小説とかテレビアニメとかでは魔法陣に吸いこまれて……なんていうのが多いけど……。
「ああ、そのことね。魔界への入口は魔法陣なんかじゃないわよ？　残念でした。」
　……あ、バレてた。まあ、そうか。お母さんも一応魔法使いだもんね。相手の心を読み取る魔法……とかあるのかな。
「ふふ、あるわよ、さ、じゃあ今から魔界へ行くとしますか。」
「え、今から？！」
　今からって……もう夜の９時だよ。それと……やっぱり魔法使ってたんだ……。
「柚月？」
「え、何？」
「魔界への入口はね…この家のどこかにあるのよ。」
「えっ、そうなの？！」
　この家のどこかに？　でも小さい頃からここに住んでるし……あったらもう分かると思うんだけどな……。
「こっちよ、着いて来て。」
　私はお母さんの行くほうへと着いていった。