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- Re: 冷めた太陽 ∇第2章入学 更新中∇ ( No.34 )
- 日時: 2015/09/22 21:23
- 名前: ぽんた。 (ID: tDifp7KY)
∇∇∇ーー伝説ーー∇∇∇
「それでは、これを授けよう。」
そう言うと、校長は手からなにかを呼びだし、指輪とネックレスを私の方へと差し出した。
指輪は銅の金具にサファイヤのような青色の宝石が埋っておリ、ネックレスも銅の金具で、ラウンド形のサファイヤが埋め込まれていた。どちらも見憶えのあるものだった。
「あ、これ、もしかして……」
そういってお母さんの方を見る。やっぱり。お母さんの指と首には、それと同じ物がまとっていた。でも金具は金色で、宝石の色はルビーのような赤だった。
「このリングとペンダントは、魔法使いになるために必要不可欠じゃ。はずしてもいいが、80時間の間にまた身につけること。でないとこのアスタチアからは永久追放。二度とここへは来れなくなるからな。」
「は、はい。」
「では、これを身につけるのだ。」
そう言うと、校長の手から私の方へリングとペンダントが渡される。リングを右手の人差し指に、ペンダントを首に通す。すると、不思議な光をはなち、私を包んだ。
……どこかでみたことのある、不思議な光。
「このペンダントとリングは魔女のランクを表している。アリサの物と自分のものを比べて見なさい。金具の色が違うであろう?」
「はい……。」
「金具の色は、ブロンド、シルバー、プラチナ、ゴールドと変化していき、宝石の色は人それぞれ違っておる。おぬしはブルーか。落ち着いた良い色じゃ。」
「あ、あの。」
私は少し気になるコトがあり、手を挙げた。
「なんじゃ。」
「宝石の色は変わらないんですか?」
「ほお。いい質問じゃな。これまで、誰も質問してこなかった事じゃ。……ある一定のラインを超えれば、変わる。」
「えっ? そうなんですか?!」
お母さんは知らなかったのか、驚きを隠せないようだった。
「うむ。じゃが、わしも実物は見たことないのじゃ。読んだ書物には、伝説の魔女、マーサしかそれを手にしたことはないと……。」
伝説の魔女、マーサ……。
「まあ、それは夢のまた夢の話じゃ。おぬしがユースケくらいの魔法使いになったら、また詳しく話そう。これで入学手続きは終わりじゃ。3月にまたここで、待っておるぞ。」
るとこ校長は私達に魔法をかけた。