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Re: 冷めた太陽 ∇第3章 更新中∇ ( No.43 )
日時: 2015/10/12 19:27
名前: ぽんた。 (ID: lMEh9zaw)

∇∇∇ーー系統ーー∇∇∇

「ねえ、留年生と同じクラスだって。大丈夫かな?」
「え? まあ、大丈夫じゃなかったら同じクラスにはしないでしょ。」
「そっか。まあ、いいやー。それよりさ、ユヅキって、家系が魔法使いだったの? それともお手紙系?」
 お手紙系?! なにそれ、そんなのあるの?
「え、家系が魔法使いだけど……。え、なに、お手紙系って?」
「そうなんだ! お手紙系って言うのは、魔界から選らばれし数名が、家庭にお手紙を渡されるんだって。家系が魔法使い系は、人間界にはあんまりいないからね。人数調整的な? ちなみに、私もユヅキと同じ、家系が魔法使い系。」
「へえ、そんなのあるんだ。初めて知った。じゃあ、このクラスもお手紙系が多いって事?」
「らしいよ。」
 というか、ここにいる人たちって、人間界から皆来たんだ。
「あ、そうだ。ユキナってどこに家あるの?」
 住所を聞く。近かったと登下校一緒に行こうと思って。私はここ、ネラブより西にあるジョエルに住んでいる。
「あっ、私? ウェナルに住んでるよ! 東の方! ユヅキは?」
「えー、真反対。ジョエルなんだ、私。」
「あららー。残念。登下校は一緒じゃないね。」
「はあー。」
 ため息をついた、その時だった。後ろの扉がいきなり開いた。教室中がそこに注目する。
 きれいな茶髪に制服を着崩すスタイルで登場した少年。慣れたように教室の右後ろの席にカバンを置く。
「お前ら誰?」
「ひぇっ、」
 その怖さに思わず声が出た。少年がこっちを向く。すかさず目を逸らす私。
 もしかして、もしかしてですが。これが噂の留年生ですか……。