コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 僕と君との2年間。【参照1000突破♪】 ( No.126 )
日時: 2016/03/29 18:32
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: lKhy8GBa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi

episode6

何時も通りの、平常心。
私が慌ててどうするんだ──、きっともしもの時は今よりもずっと慌ててしまうではないですか。

自分の気持ちにそう言い聞かせる。

「もしもの時に、慌てずにしっかりと正しい誘導が出来るように……私達の為の訓練でも有るんです。しっかりと落ち付いて判断しましょう」

主治医の先生はこんな事を言っていたっけ。


私は割と慌てる事は少ないと(自分では)思って居る。
心掛けて居ると言うのも有るけれど、少し仕事への慣れも有るのかもしれません。


──けして慣れたからと言って気を緩めると失敗に繋がりますね。


初心の心を忘れずに。でも何時までも初心者では無いのだから。


言葉だけを並べれば矛盾した事、に過ぎない。
けれど此れは、私を含む職員に言える事なんじゃないだろうか。

【続く】

分かり辛いかもですが、〝優姫さん〟sideです。

byてるてる522

Re: 僕と君との2年間。【参照1000突破♪】 ( No.127 )
日時: 2016/04/04 18:51
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: lKhy8GBa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi

episode7

そして避難訓練の時間が間近に迫って来た。
空気全体がピリピリして居る。

私は、未希ちゃんの健康観察をしていた。

「優姫さん、今日は避難訓練だね!!」
「そうです……大人、自分よりも年齢が上の方には敬語を使いましょう」
つい聞き流して頷いてしまう所だった。

「はーい」
未希ちゃんの返事の声も私の耳にはしっかりと入らない。

やるべき事を済ませ、病室を後にした。


そして、避難訓練が始まった。
アナウンス……放送が入って私達看護師は患者さんを避難場所まで誘導する。

私は鈴さんと一緒に、未希ちゃん達を担当する。


「皆さん、居ますね」
私はそう言って後ろを振り返る。
足の悪い澪ちゃんと錬くんには鈴さんが付いている。

此処からは二手に分かれて、エレベーターと階段を使う。


私は前しか見て居なかった。
……見れて居なかった。

【続く】

のんびりしててスミマセン(((

byてるてる522

Re: 僕と君との2年間。【参照1000突破♪】 ( No.128 )
日時: 2016/05/05 11:36
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: lKhy8GBa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

episode7.5

「あんまり走らない方が良いんじゃないか?」
錬くんがそう、慌てる私に声を掛けてくれた。
あくまでも〝避難訓練〟なのに、何故か実際に起きた時の事を想像しちゃって、怖くなり気持ちまでもが落ち着きから離れて行ってしまう。

しっかり周りを見て居るんだなぁっていうのを凄く感じたよ。

避難場所へと向かいながら、後ろを振り返ると澪ちゃんがゆっくりと階段を降りて居た。
……そういえば錬くんも足──。

「俺は平気だから、別に」
「うん」

何か言いたかったけれど、気の利く言葉が出て来ない。


でも無駄話すると、優姫さんに怒られちゃう。
……此れは無駄話──じゃ無いよね?


【続く】

月1ペースにまでダウン↓しました(汗
本当に、遅いです(´・ω・`)
放置は……するもんかー!!

……新作始めました((((
@LINE始めました(笑)

byてるてる522