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そう、私の目の前に突如として現れる姿...
『ドスッ』という鈍い音がする。

相手と勢い良くぶつかり、少々打ち所が悪かった。

「何処見て歩いてんだよオイ。」
細かい事は気にしないようにと、散々雫に言われているが俺にそんなのが通用する筈は無く.....相手を怒鳴り散らす。

「えっ...御免なさい。」
ぶつかった少女は俺の姿を見るなりハッと息を飲み、あわてて謝った。


俺の瞳には光何て差し込んでおらず、隈も出来ている。
心臓病と精神病の患いで、誰からも必要とされずに生きて来た。

一目で俺を女だと判別できる奴は居なくて、当然好いている奴も居ない...

涙を流す事も無ければ、笑う事さえもしない。


虐待をする父親は、夏場は体に痣等の傷が残らないように...
通報する人が居ないように暴力を振るう。

死んだ物を見るような目。

本当の父親では無く2人目の父親。



学校に行けば、何でも出来る自分に嫉妬する者が沸き上がり、虐めに合う。
気が付けば何もかも落ちぶれて病気に掛かる。

死のうとしていたり、パニックを起こしたり...

自分が自分じゃ無くなっていく。まさに精神崩壊状態に陥る。


今は病院に入院している方が楽だし人との関わりも重要視され無い。


謝る少女の姿と昔の自分の姿を照らし合わせてしまい、頭が酷く痛む。

痛みに耐えきれずにその場を歩いて立ち去った。
背中で少女の視線を痛感しながら...



私の姿は、あの光が差す少女の瞳にどう映るのだろう...

───How do you see I...?────

【続く】

陽翔ちゃんの事を書いてみました。
イメージどうでしたでしょうか?

byてるてる522