コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 僕と君との2年間。【オリキャラ&コメント募集中】 ( No.44 )
日時: 2015/11/02 15:41
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode

『静かな診察室で。』

静かな診察室、中には主治医と看護師2人。 そして誰かの母親。
...いや未希の母親───御母さん───だ。

「それでですね今度未希さんに改めて検査をして頂きたいなと思いまして...」

「分かりましたけど...何故なんでしょう。」

「......暫く様子を見て居て治療も進んでいるので。少しずつですが食事制限も無くして行きたいなと私達は検討して居るのです。」


この時の母親は知らない。

主治医が...周りに居る看護師たちが、どんな思いだったのかを。


いつかは身にしみて知る事になる事実が有る事を。
主治医達はそれがどうしても口に出せずに遠回しに...後戻り出来ない状況へと自ら向かってしまった。

診察室から出る母親の背中を見て、主治医は深く溜め息を漏らした。

───また...。また言えなかったな...と。────

【続く】

byてるてる522

Re: 僕と君との2年間。【オリキャラ&コメント募集中】 ( No.45 )
日時: 2015/11/04 14:26
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode

16

「なんだそういう事かッ!」
御母さんから、先生の話の内容を聞いて笑ってしまう。
そんな事なのにわざわざ私を診察室から出すなんて何の演出なのだろうか...

「ひとまず安心だね〜」
御姉ちゃんも嬉しそうに言った。
さっきまであんな態度を取ってしまった自分が恥ずかしくなる。

「心配する事無くて良かったよ...!」
澪ちゃんも普段の毒舌は何処へ行ったんだろうと不思議にさせられる位の口調で言った。

「な、なら後少しで退院か?」
わざとらしく笑う鈴さん。 わざと笑う理由を私は後々知る事になるのだが今は知らない。

「それでは短い期間の間にしっかり作法を身につけて頂きますよ!?」
相変わらずの勢いに思わず後ずさりしそうになる足を引き止める。
でもその顔にはやはり前と違う変わった何かがあった。

「まぁ私も安心した。」
表の顔でそういう桃ちゃんも、顔を赤くさせて居る。
自分の為に其処まで思ってくれる人が居るのは良い。

「ったく、早とちりであんな態度取るとか...」
ぶつくさという玲那は、今日は私の為に意思でこの病室へ入って来ている。

「もう、玲那も素直になれば良いのに〜」
バシバシと玲那の肩を叩く嘉音ちゃん。
この二人にもかれこれと世話を焼かせっぱなしだ。

「マジで騒がしーんだけどさぁ雫。」
不機嫌そうにそういう陽翔もなかなか私の病室には来てくれない。
あの時勢いで陽翔とぶつかって良かったと思ってしまった。

「容赦無いけど、分かってやって未希ちゃん。」
良い従兄弟で良いなぁ陽翔。
私も桃ちゃんいて良かったと思ってるから陽翔もきっと思ってる筈。

「別に勘違いしてる訳じゃ無いんだからなっ!?」
勢いでついツンツン澄ましているこの人は同じ病室の桑原錬くん。
高2だけどこのツンデレ&ドS少年。

最初の頃は、怪我をしてずっと暗かったけど最近やっと笑顔で話してくれるようになった。
...なったのは良いけど兎に角ドSの御兄ちゃんみたいな存在。


「皆...有難う...ッ」
嬉しくて...。

嬉しくて泣きだす私の背中をさすってくれる手も嬉しくて、私はつい声をあげて泣いてしまった。

【続く】

all-star!!と言った所でしょうか。
こういう回が欲しかったのですよ♪

それぞれのキャラに合った台詞や言動だったら良いなぁと思いながら書いてます。


それから前に少し書いた、新しい小説の件なんですがもう少し先に始めようと思います。
年末〜新年の間位からボチボチと...。

byてるてる522