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Ⅸ

相変わらずの晴天続き、陽翔はどうしてるだろう......
最近はあんまり来れて無かったから少し心配だなぁ。

病室に入る前にこういう事を毎回考えてしまう。

「陽翔ー!　調子どう?」
いつもと変わらない様子で俺がそう言ったら......

「別に。」
と短過ぎる返事が返って来る。

荷物を端に置いて、陽翔のベッドに居る女の子が目に入った。
若干陽翔よりは幼そう(見た目且後ろ姿判断)に見えた。

「陽翔ー、その子は?」
興味を持たずには居られない俺は即行で聞き返す。

「初めまして...えっと白洲未希です!!」
明るい、優しそうな笑顔を振りまく少女だった......

「どーも!　天里雫です!　陽翔の...従兄弟です!!」
〝やれやれ〟と言った感じの表情を浮かべる陽翔に対して未希ちゃんは......

「従兄弟なんですか!!」
と驚いてくれていて...何処か嬉しかった。

とはいえ陽翔が俺以外で看護師さん位しか話しているトコを見た事が無かったからかなり驚いたけど...嬉しかった。


「別に少し、関わりが有って話す...程度だし。」
ぶつくさ言う陽翔も何処かいつもと違う表情を浮かべていた気がした。


「でも良いじゃん!」
俺は嬉しかった。

単純に嬉しくて......


「これからも陽翔と仲良くしてあげてね!!」
と未希ちゃんに言った。

未希ちゃんは変わらずの明るい笑顔で頷いた。


陽翔はやっぱり嫌々渋々と言った顔だったけど、俺にはしっかり嬉しそうなのが伝わった。

【続く】

天里陽翔ちゃん＆雫くん、2人を応募して下さったカカオさん。
本当に有難う御座います!!

byてるてる522