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Last

いつも私には考え付かないような事、突拍子も無い事をやってのける子っていうイメージが強かったけれど......

周りに居る子は個性的な子が多いのに皆が同じ笑顔で、楽しそうに未希ちゃんの周りに居るのが凄いし本人も意識してるのだろうか。

改めて未希ちゃんの事を見て見るとそう色々と思う事考えさせられる事が多くて...

「鈴さん〜!」
未希ちゃんの声に私は直ぐに反応する。
もともと看護師と言う仕事に就く事で何かと沢山の患者さんの声に応える事は慣れっこだけど。

「なんか陽翔ちゃんが辛そうなの...」
「今日は優姫さん居ないのぉー??」

毎日素朴だけど楽しい会話を交わすうちに、自然と好意も生まれる。


ただ......この前の検査の時に、未希ちゃんの状態を聞いた。
私も優姫さんも、勿論主治医の先生も。
誰も未希ちゃんに本当の事を言えない状況......

本当の事...───真実──は伝えるべき物だけれど伝える事で逆に悲しみ虚しさ苦しみが生まれる事だって当然有る。


まだちゃんと言えて無い事。
それは自分の事じゃ無くて相手を思って伝える必要が有るのだ......。

【第2章　fin】

第2章はこれで終わりになります。
次回からはまた未希＆進の話にUターン(笑)ですが、少し進の学校の事に付いても触れたいと思いますので...

まだ最初の方に書いた登場人物で使って無い奴...使い道が無かったのが居る...(´・ω・｀)

byてるてる522