コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕と君との2年間。【参照1000突破♪】 ( No.93 )
- 日時: 2015/12/25 18:11
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
- 参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode
其の壱
初めの書き方は、古風だが特に大した意味は無い。
何の意味も無いのに色々変にこだわる俺を見て、未希は今日も明るい眩しい位の笑顔で笑った。
「久し振りに話せて嬉しかったよ。」
未希が改まった感じでそう言った......───
「でもホントに未希ちゃん、進くんが来たら途端に元気になったよ〜」
嘉音ちゃん、がそう言って俺は思わず......
「えっ? 未希、元気無かったの?」
と聞き返す。
「違うよ〜!!相変わらず明るかったけど、進くん居た方が嬉しそうだなって。」
嘉音ちゃんの言葉に俺も未希も、何故か黙り込んでしまう。
最近、良く御見舞いに行くと未希以外で同い年くらいの人に良く会う。
俺や未希よりも年下の人だっている。
勿論年上でずっと長く入院してる人だっているけれど、そういう人は本当に優しくて温かみを感じる。
何時でも歓迎してくれるので、ついついずっと居たいなぁなんて思ってしまう。
もう辺りは暗くなるまで、俺はずっと未希の所に居た。
【続く】
MerryChristmas!!
ずっと更新出来て無くてスミマセンでした。
byてるてる522
- Re: 僕と君との2年間。【参照1000突破♪】 ( No.94 )
- 日時: 2015/12/29 08:23
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
- 参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode
其の弐
最近少し自分でも未希の御見舞いに行った時、前との違いを感じている。
少し前だったら、多分話すのは由希姉くらいだったけど最近は未希の友達や、その友達の御見舞いに来ている子とも話すようになった。
多分全体的に言えば居る時間が延びたと思うんだ。
「進もなんだか楽しそうだよ、私も嬉しいしさ〜...」
そう言った未希の横顔をチラッと見る。
昔と変わらないような雰囲気。だけど大人っぽくなったような。
......自分でも何を考えて居るのか分からなくなってあたふたした。
そんな俺の気持ちを知らない未希は『何を焦ってるんだろう?』と言った目で見てくる視線を敏感に感じた。
軽くさりげなく手で顔をパタパタ手で扇ぐ。
「最近学校どう〜??」
御母さんとかと同じような質問なのに、全然違ったように捉える自分の脳。
「楽しいよ!! 未希も来れれば良いのになって思う。」
「早く行ったるで!?」
冗談めかして言う未希も、本当にそう思っているんだという事がひしひしと伝わって来て、思わず泣きそうになる自分が居て驚く。
「まぁ......頑張る!!」
言い方としぐさがちぐはぐで、俺は思わず笑ってしまう。
少し怒り気味の未希もつられて笑っていた。
此れからもこんな風にずっと、笑って居たかった。
【続く】
byてるてる522
- Re: 僕と君との2年間。【参照1000突破♪】 ( No.95 )
- 日時: 2016/01/02 18:33
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
- 参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode
其の参 〜未希side〜
最近、ちょっとだけ体に違和感を感じる。
......でもたまに。感じる時と何にも感じ無い時とがある。
怖い......怖い。
今までもこういう時は有ったけど、何回有ってもやっぱり怖い。
「おはよう未希ちゃん!! 今日は体調どう??」
笑顔で聞いて来る鈴さんの顔が怖く感じるのは私が動揺しているからだろうか。
なかなか返事をしないで目を見開く私に鈴さんも少し違和感を感じたらしく......
「何か...あった?」
さっきとは違った表情で聞いて来た。
「実は......最近ちょっと体が変で...───」
いつからなのか、どういう感じなのか。
私にしか分からない事すべてを話した......。
「そっかぁ。先生に話しておくね!! もしかしたら先生此処に来るかもしれない。取りあえず優姫さん呼ぶねー」
おっとりとした口調とは裏腹にテキパキと仕事をこなす鈴さんはカッコ良く私の目に映る。
「おはようございます」
早速優姫さんが来た。
「結構前から感じて居た見たいですが......───」
また怒られるのかなぁとギュっと目を閉じた。
「我慢は良くありません。」
何も無いのでそっと目を開くと、優姫さんは今まで見た事無いような表情で、ただただ不安げに私を見て居て泣きそうになった。
「御免なさい。」
「まぁ、話すのも怖いかもしれませんが成るべく早く伝えるべきです。」
再びキリッとした表情に戻り、熱を測り始める。
ゆっくりと軽いドアが開いて主治医の先生が入って来た。
【続く】
12/31......大晦日です(笑)
ずっと前から言ってる、新しい小説を始めるという言葉。
1月中の予定ですが最初の方か、半ば。もしかしたら後半になるかもしれません。
もう少し、この〝僕君〟を進められたらボチボチ始めて行きます。
皆さん良いお年を♪
年越しとかするのかな(笑)w
byてるてる522
- Re: 僕と君との2年間。【参照1000突破♪】 ( No.96 )
- 日時: 2016/01/04 15:20
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
- 参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode
其の四 〜未希side〜
「大丈夫ですか?」
大して怖い訳じゃ無いのに、少しビクッと体がしているのを感じる。
ただ私は少しだけ先生の言葉に反応した。だって大丈夫じゃないから言ったのに、大丈夫ですか?って可笑し過ぎる。
私が言おうとした時......
「先生!! 大丈夫じゃないから御呼びしたんですよ。」
珍しく鈴さんが反応して居た。
私は、エスパーなのかなぁと疑いたくなる気持ちを必死に堪えた。
「......たまに痺れを感じます。」
私は俯いて、そう言った。
先生の顔は見えなかったけど少し息を吐く音が聞こえた。
「一応レントゲンを撮りますね。御母様んか御姉さんをお呼びします。」
「分かりました!」
私はハッキリ返事をして、此れ以上心配掛けたくないという一心でそう返事をした。
鈴さんと優姫さんに連れられ、私はレントゲン室へと移動した。
多分先生は、私の御母さんかお姉ちゃんに電話掛けてるんだろうか。
......心配掛けちゃうな。───
【続く】
お久し振りで御座いますw
更新遅くなってスミマセン(`・ω・´)
byてるてる522