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Re: 僕と君との2年間。【参照1000突破♪】 ( No.98 )
日時: 2016/01/06 13:34
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

其の伍 〜未希side〜

結局御母さんも御姉ちゃんも来てくれた。

「そんなに心配しなくても平気だよ、もう......」
御姉ちゃんが苦笑いで頭を優しく撫でてくれた。

「とにかく心配は後!! まずは原因を追及しようよ」
呆気らかんとポジティブ口調なのは私の御母さんで、多分御姉ちゃんは御母さん似でポジティブ思考なんだろうなって思う。

「そうだよね。」
私は2人にそう言って貰えて安心して来た。

「準備できましたのでこちらへ......───」
タイミングの良さに少々驚きながらも一応レントゲン室へ移動する。

「それでは御母様はこちらへ。」
先生に御母さんも連れられてしまう。私はちょっと御姉ちゃんの方へ視線を移すと......

「そんな顔しないで〜!! 私は此処でベッドの整頓しとくからさ。」
いつもの頼れる御姉ちゃんだった。

レントゲンは恐くないし、慣れてしまった──......。
慣れて居る自分が寧ろ怖い。

痛くも痒くも無いのに自分の骨が映し出される不思議さはこの上無い。

病室の柔らかいベッドとは違い、固いところへ横たわり全身のレントゲンを撮る。


写真一枚で先生は、何がどうなっているのかが分かるのだから凄い物だ。


「未希ちゃんお疲れ様〜」
見てると落ち着く笑顔で鈴さんがそう言う。

病室に戻ると御母さんはまだ戻って来て無かった。


何故かその状況で私が不安感に襲われるような事は無かった。

【続く】

byてるてる522